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2018年11月 関西3空港懇談会開催へ、神戸空港は国際化されるか?

2018/10/19

「関空、伊丹空港、神戸空港」の役割分担を協議する「関西3空港懇談会」が2018年11月にも開催される。

「神戸空港を国際化」するためには、原則として「関西3空港懇談会」での意見一致が条件とされる。

はたして神戸空港は国際化されるのか?

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関西3空港懇談会とは?

関西経済連合会の秋山会長の提唱により2003年に開催され、地元経済界及び自治体とで関西3空港の在り方について議論することを目的としたもの。

メンバーは、関経連会長、大阪府知事、大阪市長、兵庫県知事、神戸市長で、国土交通省(国土交通大臣または航空局長)も毎回出席する。

関西3空港の役割分担を変更するためには、「関西3空港懇談会」の意見一致が条件とされる。

「関西3空港懇談会」が最後に開催されたのは2010年だが、その後2016年4月に「関西エアポート」が関空の運営権を取得して運営を行っている。

「関西エアポート」は「関西3空港懇談会」のメンバーではない。

 

 

当ブログの分析

今回の関西3空港懇談会では「関西エアポートがプランを提出」し、各参加者が意見を述べる形になると予想される。

また、伊丹空港廃港など重要な変更は「関西エアポート」の意向に反して「関西3空港懇談会」が決定することはできないと思われる。

したがって、「関西エアポート」が提出するプランが極めて重要となる。

 

 

現在の関西3空港の役割分担

空港名 役割分担
関西国際空港 関西の基幹空港であり、国際線が就航するのは関空に限定する。
伊丹空港 国内線の基幹空港で、騒音対策のため、発着回数は1日370便、運用時間は7時から21時までの14時間とする。
神戸空港 150万都市神戸及びその周辺の国内航空需要に対応する地方空港で、運用時間は7時から22時までの15時間、1日の発着回数は60回が上限とする。

 

 

関西3空港懇談会メンバーの意向

(過去の発言から当ブログで予想)

メンバー 神戸空港の国際化について
関経連会長 △ 慎重
大阪府知事 〇 賛成
大阪市長 〇 賛成
兵庫県知事 〇 賛成
神戸市長 〇 賛成
国土交通省 〇 賛成

関経連松本会長は、(中略)伊丹空港、神戸空港の国際化について「空域の安全性や騒音などの環境問題、旅客需要の状況を考慮し、慎重に議論を進める意向を強調した。」

引用 産経新聞

https://www.sankei.com/west/news/180918/wst1809180061-n1.html

 

コメント

JR尼崎事故では「線路を半径600mの曲線に変更した」ことを訴因にJR西日本の歴代3社長が強制起訴された。最終的に無罪となったが、企業経営者は安易に規制緩和できなくなった。

関経連松本会長は住友電気工業会長であり航空機の専門家ではない。したがって、神戸空港への国際線就航について「安全かどうか」判断できない。

したがって、2018年11月の関西3空港懇談会で「神戸空港の国際化」が決定することはないだろう。

一方、関西エアポートはすでに2018年9月の台風21号の被害を受けて、「伊丹空港40便、神戸空港30便」の増便を認めている。

今後は、神戸空港国際線(30便以内)の安全性を航空専門家に調査を依頼し、その結果を受けて再び「関西3空港懇談会」を開催し判断すると思われる。

当ブログの予想では、この作業に半年以上かかると思われる。

 

なぜ神戸空港は1日60便なのか?

神戸空港~明石海峡間は鉄道の単線のような航路で、離陸と着陸を同時に行うことができない。

当ブログで離陸の所要時間を試算してみた。

滑走路進入&離陸待機 2分
滑走路離陸 1分
神戸空港~明石海峡の飛行時間 5分
空域のクリアランス 2分
合計 10分

当ブログの試算では、離陸に10分かかる。

離陸と着陸を交互に行う場合、1時間当たりの便数は6便となる。

7時から22時までの15時間運用で90便(6便×15時間)となる。

現在は1時間当たり4便×15時間運用で60便だが、1日当たり30便の増便は可能と思われる。

 

神戸空港国際化には国際線ターミナルが必要

神戸空港国際化は、国際線ターミナル建設が必要となる。神戸空港は1日60便で年間利用者300万人なので、国際線1日30便なら150万人となる。

これはボーイング737型機(座席数約170席)での試算なので、ボーイング777型機(大型機)なら年間国際線300万人となる。

したがって、国際線ターミナルは200万人~300万人規模になるのではないか?

関空LCCターミナル(2期)の建設費は約50億円なので、神戸空港でも50億円~100億円程度がかかると思われる。

関西エアポートが負担するはずもなく、神戸市などが負担することになるだろう。

 

今後のスケジュール(当ブログ予想)

2019年   神戸空港国際線の安全性確認

2020年~2021年着工

2022年~2023年 神戸空港国際線就航

 

神戸市民の何万人が神戸空港を利用しているのか?

神戸空港は神戸市と周辺の利用者のための「地方空港」とされている。

2017年度の神戸空港の利用者は約307万人だが、このうち神戸市民は何万人なのか?

神戸空港に国際線が就航して、神戸市民は何万人が利用するのか?

 

航空会社は利用者の住所を記録しているので、神戸空港の市町村別利用者数は簡単に分かるはずだ。

国土交通省の平成29年度航空輸送総計で確認すると、「羽田空港-神戸空港-長崎空港」経由便の利用者数は約57万人になっている。

したがって、神戸空港利用者数307万人のうち、少なくとも57万人は、神戸市民ではないと思われる。

 

神戸空港の国際化は市町村別利用者数を公表してから議論すべきだ。

もし、神戸市民の空港利用者数が100万人以下で、最も利用しているのが大阪府民となれば、神戸空港増便、国際化なんて完全に否定されるだろう。

神戸空港発着の飛行機に搭乗した個人的経験から言うと、神戸市民の割合は3分の1以下で、年間100万人以下というのはかなり現地味のある数字だと思う。

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