日本百貨店協会は2018年4月の全国百貨店売上高を発表した。
関西地区
- 大阪 668億円(前年比+9.9%)
- 京都 193億円(前年比+4.1%)
- 神戸 112億円(前年比 -4.2%)
関西地区以外
- 東京 1,271億円(前年比+1.9%)
- 横浜 272億円(-0.8%)
- 名古屋 259億円(+5.7%)
- 福岡 158億円(+6.3%)
出典 日本百貨店協会 http://www.depart.or.jp/common_department_store_sale/list
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コメント
大阪地区のデパート売上は前年比+9.9%と増加率で日本一となった。
名古屋は2017年に「タカシマヤ ゲートタワーモール」が開業した効果で前年比+5.7%と増加している。
神戸は店舗数調整により、実態が分かりにくいが、「前年比-4.2%」で、8か月連続のマイナスとなった。
関西圏では大阪と京都は増加、神戸だけ減少となっている。
神戸の街の集客力低下
百貨店は、似たようなブランド・商品を販売しているので、神戸だけ百貨店売上が減少しているのは、神戸・三宮の集客力が低下していることを意味する。
OPA閉店の影響?
2018年2月末に三宮OPAが閉店した。
従来は三宮OPAに行って、そごう神戸店、三宮センター街、大丸神戸店と回遊する顧客層がいた。しかし、三宮OPAの閉店を契機に、そういう顧客層が西宮北口や大阪梅田に行くようになった可能性がある。
OPA2は営業しており、また一部店舗は三宮センター街の「三宮ビブレ」地下1階に移転し営業しているが、神戸・三宮の集客力が低下したのは間違いない。
神戸の人口減少・高齢化
神戸市は人口減少と高齢化が進んでいる。高齢者は「衣料品」の購入比率が小さくなり、食料品の比率が多くなる。
神戸の百貨店は衣料品の売上減少を食品でカバーできていない。
今後の見通し
2018年6月には阪神梅田本店が部分開業する。ますます神戸・三宮の集客力が低下すると予想される。
一般的に、百貨店の売上が減少すると、周辺の路面店の売上も減少する傾向がある。
三宮駅の再開発が遅れた結果、神戸・三宮全体の集客力が大幅に低下している可能性がある。