出典 日本国際博覧会協会
2025年4月に開催される大阪・関西万博のアクセス手段として大阪メトロ「中央線」を延伸し、万博会場の「夢洲」に新駅を設置する。
さらに、新大阪駅からのアクセスとして阪神高速道路淀川左岸線2期を整備中で、万博期間中は「シャトルバス専用道路」として供用される予定。
一方で、京阪電車やJR西日本の鉄道延伸計画は万博までには整備されず、IR(統合型リゾート)の大阪誘致が正式に決定すれば計画が進む可能性がある。
2025年大阪・関西万博 開催概要
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
コンセプト | 未来社会の実験場 |
会期 | 2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月)/184日間 |
会場 | 大阪市花区の人工島「夢洲」 |
会場面積 | 155ha |
アクセス | 大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)延伸・新駅設置予定 |
経費 | 1,850億円(会場建設) |
800億円~830億円(運営費) | |
来場者数 | 2,800万人 |
入場料(予想) | 4,800円(当日・大人) |
出典 国土交通省
2025年の大阪・関西万博の開催地「夢洲(大阪市此花区)」へのアクセス計画
建設中
延伸計画 | 建設費 | 距離 | 完成時期 |
大阪メトロ(中央線)延伸計画 | 669億円(従来計画540億円) | 約3km | 2024年度 |
阪神高速道路淀川左岸線2期(シャトルバス専用道路) | 1800億円(さらに+1000億円の可能性) | 4.4km (新大阪駅~万博会場20分) | 2024年度 |
- 大阪メトロ(中央線)延伸計画の建設費は当初540億円と試算されていたが、地中障害物の撤去などで129億円の追加費用がかかると分かった。
- 「新大阪駅~万博会場」については、2026年度末開通予定の「阪神高速道路淀川左岸線2期」を「シャトルバス専用道路」として前倒しで2025年に開通させ、20分で結ぶ計画。2022年3月に地盤の異常が判明し、当初のトンネルではなく、地上ルートになる可能性がでてきた。
計画中
延伸計画 | 建設費 | 距離 | 完成時期 |
JR(桜島線)延伸計画 | 1,700億円 | 約6km | 未定(工期9年~11年) |
京阪(中之島線)延伸計画 | 3,500億円 | 約11km | 未定(工期10年~11年) |
- 「JR桜島線延伸計画」と「京阪中之島延伸計画」は2029年にも部分開業すると見られるIR(統合型リゾート)の夢洲への誘致が成功した場合、事業化すると見られる。
- 京阪中之島線は、大阪メトロ九条駅経由に変更になったとされるが、正式には路線は決定していないと思われる。
鉄道アクセス概要
2025年4月の大阪万博に間に合う鉄道アクセスは「大阪メロト中央線」延伸計画しかない。
JR、京阪の延伸計画は、IR(統合型リゾート)の夢洲誘致が決定してから着工すると見られている。
IRについては、2022年4月28日までに自治体とIR事業者が国に申請し、2022年後半~2023年頃に国が正式に認可する予定で、早くても2029年の部分開業となる。
したがって、JR、京阪の鉄道延伸計画は、2022年後半~2023年頃にIR(統合型リゾート)の夢洲への誘致が決定した後に着工すると見られ、工期は約10年で、2032年頃に完成すると思われる。
出典 大阪府
2案(京阪中之島線延伸計画)は、現在、大阪メトロ九条駅経由が有力とされる。
IRスケジュール
2021年9月頃 | 大阪府市がIR事業者を認定 |
2021年10月1日~2022年4月28日 | (IR事業者を決定して)区域整備計画を策定し、国に認定申請する |
2022年後半~2023年頃 | 国がIR区域認定(最大3か所) |
2020年代後半 | 統合型リゾート(IR)部分開業(最速2028年) |