出典 日本国際博覧会協会
2025年大阪・関西万博は、2025年4月13日~2025年10月13日の184日間開催される。
期間中の予想来場者数は2,820万人、1日の最大来場者数は22.9万人とされる。
鉄道輸送
鉄道は、大阪メトロ中央線のみで、1日12.6万人(約55%)が利用すると予想される。
万博会場には、新駅「夢洲駅」が開業する予定。
シャトルバス
大阪府と兵庫県の主要駅約10か所から万博会場まで往復するシャトルバスが計137台(1日最大521便)運行され、1日最大約3.5万人(約15%)を輸送する予定。
(1日最大2.6万人という情報もある)
バスは事前予約制
- JR桜島駅、伊丹空港、関西空港発着のシャトルバス以外は事前予約制となる予定
- 万博の入場予約が始まる2024年10月にシステム(アプリ)を導入する方針
出典 国土交通省
万博会場へのアクセスルート
- (1)大阪メトロ(中央線)を延伸・会場最寄駅「夢洲駅」を新設
- (2)JRゆめ咲線(JR桜島駅)からシャトルバス
- (3)新大阪駅からシャトルバス
- (4)JR「大阪駅」からシャトルバス
- (5)「なんば」からシャトルバス
- (6)京阪「中之島駅」からシャトルバス
- (7)近鉄「上本町駅」からシャトルバス
- (8)大阪メトロ・近鉄「天王寺駅」からシャトルバス
- (9)堺駅からシャトルバス
- (10)堺東駅からシャトルバス
- (11)尼崎駅(兵庫県)からシャトルバス
- (12)伊丹空港からシャトルバス
- (13)関西空港からシャトルバス
シャトルバスの計画案
- シャトルバス利用者は1日最大3.5万人(または2.6万人)を想定
- 大阪の主要ターミナル駅から会場に向かうシャトルバスは「JR桜島駅以外」は事前予約制(アプリを開発予定)
- 伊丹空港、関西空港発着バスは予約なしと予想される(当ブログ予想)
- 万博の入場券とひも付ける方針
- 2024年10月からシャトルバスの事前予約を開始
- 運行会社(京阪バス、阪急バス、阪神バスなど6社)
2025年大阪・関西万博 開催概要
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
コンセプト | 未来社会の実験場 |
会期 | 2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月) |
開催日数 | 184日間 |
会場 | 大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」大阪市此花区 |
会場面積 | 155ha |
アクセス | 大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)延伸 新駅「夢洲駅」設置予定 |
経費 | 1,850億円(会場建設) |
800億円~830億円(運営費) | |
来場者数 | 2,820万人 |
一日来場者数 | 22.9万人 |
入場料 | 当日券 1日券(7,500円)18歳以上の大人 平日券(6,000円)18歳以上の大人
前売券 前売券(開幕後2週間のみ使用の開幕券4,000円) 前売券(開幕後3ヶ月のみ使用の前期券5,000円) 前売券(一日券6,000円) |
地図
主な万博アクセスルート
(1)大阪メトロ「中央線」
ルート名 | 大阪メトロ「中央線」 |
概要 | 大阪メトロ「中央線」を延伸し、万博会場「夢洲」に新駅「夢洲駅」を建設する |
輸送力 |
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所要時間 | 約30分(梅田駅=本町駅で乗換=夢洲駅) |
(2)JRゆめ咲線
ルート名 | JRゆめ咲線 |
概要 | JR新大阪=JR大阪駅(うめきた地下ホーム)経由=JRゆめ咲線(桜島駅)=シャトルバス=万博会場(夢洲) |
輸送力 |
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JR桜島駅=会場シャトルバス |
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所要時間(予想) |
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(3)新大阪シャトルバス
ルート名 | 新大阪シャトルバス |
概要 | 新大阪駅からのアクセスとして阪神高速道路淀川左岸線2期を整備中で、万博開催中は「シャトルバス専用道路」として使用する。 |
輸送力 |
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所要時間 | 約20分(直通) |
(4)大阪駅前シャトルバス(マルビル跡地)
2023年9月(南から撮影)
ルート名 | 大阪駅前シャトルバス |
場所 | JR大阪駅の南側「大阪マルビル跡地」から発着 |
輸送力 | 1日30便・1400人 (1日40便・1800人という情報もある) 乗降場2台 駐車場9台 バス7台 電気バス(EVバス)用の急速充電設備3基 |
運行会社 | 京阪バス(京都市) |
所要時間 | 約20分~30分 |
(4)大阪駅前シャトルバス(うめきた)
ルート名 | 大阪駅前シャトルバス |
場所 | JR大阪駅の北側「うめきた」から発着 |
輸送力 | |
所要時間 | 約20分~30分 |
その他シャトルバス
ルート名 | その他シャトルバス |
概要 | 大阪府や兵庫県の10の主要駅から予約制(JR桜島駅以外)で運行する 伊丹空港・関西空港から直行バスを運行する |
JR「新大阪駅」 JR「大阪駅」 JR「桜島駅」 なんば JR・大阪メトロ「弁天町駅」 京阪「中之島駅」 近鉄「上本町駅」 大阪メトロ・近鉄「天王寺駅」 堺駅 堺東駅 尼崎駅 伊丹空港 関西空港 |
出典 国土交通省
輸送手段別内訳
輸送手段 | 駅など | 1日の来場者数 | シェア |
大阪メトロ中央線延伸 | 夢洲駅 | 11.8万人 | 52% |
シャトルバス | 会場内乗降場 | 2.6万人 | 11% |
自家用車・団体バス・タクシー | (パークアンドライドを含む) | 8.5万人 | 37% |
合計 | 22.9万人 | 100% |
混雑対策
万博入場 |
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駐車場予約 |
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鉄道利用者 |
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一般車両 |
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次世代移動 |
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JR西日本の計画
2022年11月18日、JR西日本は万博アクセス整備に100億円を投資する計画を発表した。
- JRゆめ咲線(桜島線)の本数を最大3割増便
- JRゆめ咲線「桜島駅」と新大阪駅を結ぶ直通の臨時列車を導入
- 夢洲直通の大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)中央線との乗換駅となる弁天町駅を改修
アクセス整備 | 詳細 |
JRゆめ咲線(桜島線)の増便 |
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JRゆめ咲線「桜島駅」とJR新大阪駅を結ぶ直通の臨時列車を導入 |
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JR桜島駅からシャトルバス |
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夢洲直通の大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)中央線との乗換駅となる弁天町駅を改修 |
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2025年の大阪・関西万博の開催地「夢洲(大阪市此花区)」へのアクセス計画
建設中
延伸計画 | 大阪メトロ(中央線)延伸計画 | 阪神高速道路淀川左岸線2期(シャトルバス専用道路) |
建設費 | 669億円(従来計画540億円) | 1800億円(さらに+1000億円の可能性) |
工事区間 | 約3km | 4.4km |
所要時間 | 約30分(梅田駅=本町駅=仮・夢洲駅) | (新大阪駅~万博会場20分) |
完成時期 | 2024年度 | 2024年度 |
- 大阪メトロ(中央線)延伸計画の建設費は当初540億円と試算されていたが、地中障害物の撤去などで129億円の追加費用がかかると分かった。
- 「新大阪駅~万博会場」については、2026年度末開通予定の「阪神高速道路淀川左岸線2期」を「シャトルバス専用道路」として前倒しで2025年に開通させ、20分で結ぶ計画。2022年3月に地盤の異常が判明し、当初のトンネルではなく、地上ルートになる可能性がでてきた。
計画休止
延伸計画 | 建設費 | 工事区間 | 完成時期 |
JR(桜島線)延伸計画 | 1,700億円 | 約6km | 未定(工期9年~11年) |
京阪(中之島線)延伸計画 | 3,500億円 | 約11km | 未定(工期10年~11年) |
- 「JR桜島線延伸計画」と「京阪中之島延伸計画」は2029年にも部分開業すると見られるIR(統合型リゾート)の夢洲への誘致が成功した場合、事業化すると見られる。
- 京阪中之島線は、大阪メトロ九条駅経由に変更になったとされるが、正式には路線は決定していないと思われる。
京阪の延伸計画概要(計画休止)
2025年4月の大阪万博に間に合う鉄道アクセスは「大阪メロト中央線」延伸計画しかない。
JR、京阪の延伸計画は、IR(統合型リゾート)の夢洲誘致が決定してから着工すると見られている。
IR(統合型リゾート)については、2023年4月に国が正式に認定したが、国による認定が遅れたため、IRの開業も2030年になる予定。
京阪は社内に検討委員会を立ち上げ、2023年度中に結論を出す予定。
もし、延伸が決定すると、工期は約10年で、2032年頃に完成すると思われる。
出典 大阪府
2案(京阪中之島線延伸計画)は、現在、大阪メトロ九条駅経由が有力とされる。