路線図 出典 大阪市(当ブログで一部加筆)
阪急電鉄が十三駅から地下新線を建設し、JR北梅田駅(うめきた新駅)からJR線への乗り入れを計画していると報道された。
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新大阪連絡線と接続か?
阪急電鉄は、十三駅から新大阪駅までの「新大阪連絡線」の建設を検討しており、実現すれば、十三駅地下ホームで「十三駅~うめきた駅」路線と接続する可能性がでてきた。
軌道幅は?
阪急電鉄の軌道幅は1,435mm(広軌)であり、JRや南海の軌道幅1,067mm(狭軌)と異なる。
このため、阪急電鉄は直通運転を視野に1,067mmの軌道幅で線路を敷設する可能性がある。
線路長は?
- 新大阪駅~十三駅間は2,350m
- 十三駅~うめきた新駅は約2,700m
建設費は?
新大阪駅~十三駅間は一部または全線が地下化される予定。
中央リニアの新大阪駅は地下に設置されると予想されるので、「阪急新大阪連絡線」は一部高架線路となる可能性がある。
線路 | 建設費 |
全線地下線路 | 400億円 |
一部高架線路 | 350億円 |
一部地平線路 | 330億円 |
開業時期は?
十三駅~うめきた新駅の開業は2030年と予想され、新大阪駅~十三駅間も同時開業の可能性がある。
しかし、新大阪駅~十三駅間は現在のところ構想段階であり、2030年以降に2期として開業する可能性もある。
用地買収は?
阪急電鉄はすでに山陽新幹線に平行する北側の隣接地を保有しており、買収に必要な土地の約8割を買収していると言われる。
構造は?
阪急新大阪連絡線(約2.4km)は以下の2区間に分かれる。
- 「新大阪駅~阪急宝塚線と合流する地点」
- 「阪急宝塚線と合流する地点~阪急十三地下駅」
このうち「阪急宝塚線と合流する地点~阪急十三地下駅」部分は地下路線となる可能性が高い。
「新大阪駅~阪急宝塚線と合流する地点」については、中央リニア新幹線の新大阪地下駅、北陸新幹線の新大阪地下駅との関係から、高架が採用される可能性がある。
鉄道免許は?
阪急電鉄は新大阪駅~十三間の鉄道免許をすでに取得している。
新大阪~関空直通運転か?
新大阪~うめきた新駅~関空と直通運転も可能となる。
阪急電鉄の目的
新大阪駅にはリニア駅が建設される予定であり、阪急沿線から新大阪駅へのアクセスを改善する必要があった。
「おおさか東線」が完成すれば、阪急淡路駅で乗り換えて新大阪駅へ行くことができる。
しかし、阪急京都線からは1回の乗り換えで新大阪駅に行くことができるが、阪急宝塚線や阪急神戸線からは十三駅と淡路駅の2回の乗り換えが必要で利便性が悪い。
そこで、十三駅から直接新大阪駅に接続すれば、阪急宝塚線や阪急神戸線からも接続性が改善されることから、阪急新大阪連絡線が計画されている。
なにわ筋線
路線距離
JR大阪駅北側の「うめきた」(北梅田駅)から難波付近まで7.4km。
時短効果
うめきた駅~関空の所要時間は、JRが最速40分、南海が最速38分になると予想される。
駅
- 北梅田駅(仮称)
- 中之島駅(仮称)
- 西本町駅(仮称)
- 南海新難波駅(仮称)
建設予算
全体で3,300億円程度と予想される。
国が4分の1の825億円を出資、また大阪府、大阪市も出資し第三セクターを設立、JRと南海が第三セクターから線路を賃貸する形になると思われる。
開業時期
2031年春の開業を目指す。
東海道支線地下化(2023年完成予定)
北梅田駅建設予定地(2017年6月)
なにわ筋線の起点となる北梅田駅(うめきた新駅)は2023年に東海道支線地下化工事が竣工し開業する予定となっている。
これにより、新大阪駅~北梅田駅(うめきた新駅)~JR福島駅までが地下化され、北梅田駅から関空まで直通運転が可能となる。
- 梅田駅~関空の所要時間は現在68分だが、北梅田駅が完成すれば最速51分まで短縮される予定。
東海道支線地下化の工事区間は大阪市北区豊崎~大阪市福島区福島までの約2.4kmで、2016年10月に全工区で着工している。