【2020年11月28日】関西3空港懇談会開催「関空改修について国の支援要請合意」「神戸空港国際化は引続き検討」

関西空港、大阪空港、神戸空港の役割を関西の自治体、民間空港会社、商工会議所、国土交通省が話し合う「関西3空港懇談会」が2020年11月28日、大阪市北区の中ノ島センタービルで開催された。

関空について

現在、関西エアポートは、2025年の大阪・関西万博に向けて1,000億円(防災費用を含む)をかけて関空第1ターミナルの改修工事を実施しているが、新型コロナウイルスの影響で空港利用者が約90%減少しており、国に対して財政支援を求めることで合意した。

また、関西空港の就業者17,000人の雇用維持の必要性を確認し、関西空港の現在の年間発着枠23万回を30万回に増枠することを引き続き検討することで合意した。

ちなみに、2019年暦年の関空の年間発着回数は206,777回で上限の23万回に達する勢いだった。

 

2020年10月関西3空港実績
空港関西空港大阪空港神戸空港
総発着回数5,046回(-70%)7,455回(-34%)2,111回(-24%)
(国内線発着回数)2,469回(-37%)7,455回(-34%)2,111回(-24%)
(国際線旅客発着回数)376回(-97%)
(国際線貨物発着回数)2,092回(+77%)
総旅客数294,300人(-88%)780,035人(-43%)150,638人(-49%)
(国内線旅客数)278,038人(-51%)780,035人(-43%)150,638人(-49%)
(国際線旅客数)16,262人(-99%)

 

神戸空港について

2019年5月の前回懇談会では「神戸空港の運用時間を1時間延長(1日16時間(午前7時~午後11時)と1日の発着回数の上限を60回(30往復)から80回(40往復)へ増枠すること」を決定した。

しかし、今回の懇談会では、神戸空港の国際化を正式合意することはなく、2025年の大阪・関西万博に向けて引き続き検討することになった。

 

  • 神戸経済ニュース https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-7076.html によると、神戸市久元市長は、神戸空港国際線就航に向け空港アクセス改善について説明した。

具体的には、新神戸からのアクセスとなる生田川右岸線を2023年完成を目指し拡幅工事を実施し、新神戸~神戸空港間の連絡バスを大幅に拡充する。また、現在2車線の空港連絡橋を4車線に拡幅する設計に入ったとした。

神戸商工会議所の家次恒会頭は「懇談会ではもう、神戸の国際化について誰も反対しなくなった」、今後は国際線ターミナルなど「ハードウエアをもう少し拡充して(国際線就航に)対応できるという既成事実をまず作るべきかなと思っている」との見解を明らかした。

これに対して、久元神戸市長は「ターミナルビルについては大規模な投資になるので、関西エアポートと相談をして検討をしていかなくては」と発言し、神戸空港国際線のために空港ターミナルの拡張が必要であるとの認識を示した。

 

当ブログのコメント

2025年までに「神戸空港国際線ターミナル」を新築するのは、スケジュール的に難しいと思われる。したがって、2025年は「1日数便程度の国際チャーター便」を就航させ、本格的な国際線は「新国際ターミナル」の完成後になるのではないか?

来年2021年の関西3空港懇談会で神戸空港国際化を正式合意しても、国際線ターミナルが開業するのは2026年~2028年頃ではないか?

 

神戸空港の発着枠について、兵庫県は午前6時~深夜0時までの18時間運用で120回にすることを提案しており、1時間あたり約6.7回が限界かもしれない。

現在の午前7時~午後11時までの16時間運用ならば1日107回となる。

イメージとしては1日の総発着枠は100回~120回程度で、うち80回は国内線なので国際線は1日20回~40回(10往復~20往復)と予想される。

1便当たりの利用者数を150人とすると、1日の国際線利用者は3,000人~6,000人で、年間約110万人~220万人程度になるかもしれない。

ポートライナー8両化については、700億円~800億円の費用がかかることや、三宮駅などのホームの拡張が必要だが、2025年の大阪・関西万博までには間に合わない。そこで短期的にはバスによる輸送力増加で対応すると思われる。

 

国際線ターミナル建設費試算

現在の神戸空港ターミナルの延床面積は15,200㎡で、新国際線ターミナルの延床面積は10,000㎡~20,000㎡と予想される。

2014年に那覇空港国際線ターミナルが開業しており、そこから建設費を予想してみると、約100億円程度と思われる。

その他に空港アクセス改善費用100億円~200億円が必要で、結局のところ神戸空港国際化には少なくとも200億円~300億円かかるのではないか?

また、ポートライナー8両化は2025年には間に合わないので、バス便で対応すると予想されるが、ポートライナーの所要時間18分よりも遅くなり、乗り場も遠くになるので利便性は悪化する。少なくとも神戸空港発でバス便を利用する人者は少ないと思われ、毎年赤字額を神戸市民が負担することになる。

国土交通省や関西の自治体などに対して「神戸空港の国際化の前提としてバス便で対応する」と説明したならば、赤字でも廃止できないことになる。

神戸空港国際化の前提として「将来的なポートライナー8両化」を公約したならば、さらに700億円~800億円の費用を神戸市民が負担しないといけない。

 

那覇空港国際線ターミナル

名称那覇空港国際線ターミナル
延床面積23,000㎡
階数4階
待合室約500席
店舗8店舗
開業2014年
国際線利用者数384万人(2018年)
事業費80億円

関西3空港懇談会

関西経済連合会の秋山会長の提唱により開催されることとなった会議で、地元経済界及び自治体とで関西3空港の在り方について議論することを目的としたもの。

「メンバーは、関経連会長、大阪府知事、大阪市長、兵庫県知事、神戸市長」で、国土交通省も毎回出席する。

2020年11月28日参加予定機関

  • 国土交通省航空局、国土交通省大阪航空局
  • 京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、大阪市、神戸市、堺市
  • 大阪商工会議所、神戸商工会議所、関西エアポート株式会社、新関西国際空港株式会社、公益社団法人関西経済連合会
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