関西空港(筆者 撮影)
2020年3月 関西3空港の利用者数
空港名 | 利用者合計 | 国際線 | 国内線 |
関西空港 | 62万人(-79%) | 24万人(-89%) | 38万人(-41%) |
伊丹空港 | 66万人(-54%) | —— | 66万人(-54%) |
神戸空港 | 16万人(-43%) | —— | 16万人(-43%) |
合計 | 144万人(-69%) | 24万人(-89%) | 120万人(-49%) |
2020年3月の関西3空港の合計利用者数前年比-69%(国際線-89% 国内線-49%)と大幅に減少した。2020年4月は緊急事態宣言の影響を受け、発着便数が-80%減少しており、3月よりもさらに悪化すると予想される。
2020年3月の関空利用者数は-79%、伊丹空港はー54%、神戸空港-43%と特に関空は国際線が-89%と大幅に減少し3空港の中で最も落ち込み幅が大きくなっている。
2019年4月~2020年3月 関西3空港の年間利用者数
空港名 | 利用者合計 | 国際線 | 国内線 |
関西空港 | 2,876万人(-2%) | 2,206万人(-4%) | 671万人(+3%) |
伊丹空港 | 1,577万人(-3%) | —— | 1,577万人(-3%) |
神戸空港 | 329万人(+3%) | —— | 329万人(+3%) |
合計 | 4,782万人(-2%) | 2,206万人(-4%) | 2,576万人(-1%) |
伊丹空港(筆者 撮影)
2019年度合計でみれば、新型コロナウイルスの影響は2ヵ月程度しか反映されておらず、前年比-2%の減少となっている。
しかし、2020年4月は便数が約80%減少しており、このまま自粛期間が長引けば、空港運営会社のみならず関西経済全体にも致命的な悪影響が懸念される。
関西国際空港
関西エアポートは2025年の大阪関西万博までに国際線処理能力(T1+T2)を4,000万人に引き上げる予定。
設計時のターミナル1(T1)の年間処理能力は2,500万人(国際線1,200万人、国内線1,300万人)だったが、2018年にはT1の国際線利用者は2,060万人、国内線400万人となっていた。
そこでT1の国内線エリアを国際線に利用する改修を行う。
関空ターミナルの処理能力(設計時)
ターミナル | 設計時の処理能力 | 国際線 | 国内線 |
ターミナル1(T1) | 2,500万人 | 1,200万人 | 1,300万人 |
ターミナル1(T2) | 835万人 | 285万人 | 550万人 |
合計 | 3,335万人 | 1,485万人 | 1,850万人 |
伊丹空港
伊丹空港は約3年をかけた全面改修が2020年7月に完了しグランドオープンする。
南北エリアにそれぞれ「スマートレーン」と「ウォークスルー型商業エリア」が完成し、より便利になり、買い物もしやすくなり、検査後に飲食できる店舗が大幅に増加する。
- スターバックスコーヒー(南館2F検査後エリア?)
- 551HORAI(南館2F検査前エリア)
- メゾンカイザー(北館2F検査後エリア?)
- 上島珈琲店(北館2F検査前エリア)
- 南北合計で31店舗が新規オープンする
出典 関西エアポート
神戸空港
神戸空港の発着枠は2019年8月から1日60回(30往復)から1日80回(40往復)と拡大され2019年度の利用者数は329万人と前年比+3%と増加した。
しかし、2020年4月は新規で就航したFDAの「神戸=青森」「神戸=出雲」「神戸=高知」3路線すべてが運休している。スカイマークやANAグループも大幅に減便している。
神戸空港の発着枠が2020年春に埋まる
現在の神戸空港の発着枠1日80回(40往復)は2020年3月29日以降の夏ダイヤですべての枠が利用される。
エアライン | 2020年1月 | 2020年3月29日~ |
スカマーク | 48回(24往復) | 54回(27往復) |
ANAグループ | 16回(8往復) | 16回(8往復) |
FDA | 8回(4往復) | 10回(5往復) |
合計 | 72回(36往復) | 80回(40往復) |
2020年春以降、スカイマークの発着回数は1日54回(27往復)となり、神戸空港のシェアは67.5%に達する。
スカイマーク2020夏ダイヤ
路線 | 便数(発着回数) | 増便(発着回数) |
神戸-羽田 | 15回(7.5往復) | +1回(0.5往復) |
神戸-沖縄 | 10回(5往復) | +4回(2往復) |
神戸-札幌 | 7回(3.5往復) | +1回(0.5往復) |
神戸-仙台 | 4回(2往復) | |
神戸-茨城 | 6回(3往復) | |
神戸-長崎 | 6回(3往復) | |
神戸-鹿児島 | 6回(3往復) | |
合計 | 54回(27往復) | +6回(3往復) |
スカイマークは羽田→神戸便、神戸→札幌便を片道1回(0.5往復)増便、神戸-沖縄便は4回(2往復)増便する。