神戸市の人口について、久元喜造市長は(2023年5月筆者加筆)23日の定例会見で「今年中に150万人を割る可能性が高い」との見通しを示した。
引用 神戸新聞
2023年5月の神戸市の人口
2023年5月1日現在の神戸市の人口は1,503,763人で、前年比-7,280人の減少となった。
(ただし、2023年4月1日と比較して+2,085人の増加)
神戸市中央区では人口増加するも、北区、垂水区、須磨区、西区で減少
区 | 人口 | 前年比増減 |
東 灘 区 | 211,183 | ▲ 714 |
灘 区 | 136,175 | ▲ 368 |
中 央 区 | 148,834 | +1,161 |
兵 庫 区 | 109,608 | +400 |
北 区 | 206,759 | ▲ 1,627 |
長 田 区 | 93,382 | ▲ 290 |
須 磨 区 | 155,550 | ▲ 1,501 |
垂 水 区 | 209,034 | ▲ 2,521 |
西 区 | 233,238 | ▲ 1,820 |
合計 | 1,503,763 | ▲ 7,280 |
人口増加させるためには?
中央区では人口が前年比で+1,161人増加しているが、北区は▲ 1,627人減少、須磨区は▲ 1,501人減少、垂水区は▲ 2,521人減少、西区は▲ 1,820人減少している。
神戸市の郊外の区で人口が減少している。
例えば、三ノ宮=西神中央(神戸地下鉄)の所要時間は31分なので、それほど不便ではない。
しかし、神戸市内から企業が流出しているので、大阪へ通勤するには神戸市西区からは不便と言える。
神戸市の人口を増加させるためには、大阪へのアクセスを改善する必要があると思う。
神戸市営(北神・西神・山手線)と阪急神戸線を直通させると、大阪へのアクセスは改善するが、建設費が2,000億円かかるとされ中断している。
神戸空港は人口増加に役立っているのか?
一般的には、空港があると企業や人口が増加するが、神戸空港の場合、大阪府民など神戸市外の利用者が多い。
そのため、神戸三宮を素通りされているので、企業や人口は増加しない。
神戸空港の建設費は本体工事だけで3,140億円(関連施設を含めると7,000億円~8,000億円)とされる。
神戸空港は2025年に国際チャーター便が就航する予定で、サブターミナルなど約250億円~280億円がかかる。
さらに、2030年の国際定期便就航に向け、新ターミナルを建設すると予想される。
また、三ノ宮=神戸空港間に地下鉄新線を建設費3,000億円以上で建設する計画も検討されている。
項目 | 費用 |
基本施設(駐機スペースの舗装、航空灯火など) | 143億円 |
付帯工事(駐車場や構内道路などの) | 50億円 |
サブターミナル整備費 | 60億円~90億円 |
既存ターミナル整備費 | 未定・関西エアポート神戸(株)と調整中 |
合計 | 253億円~283億円 |
平均すると3年~5年に1回くらいしか飛行機に乗らない。
それよりも、通勤通学で利用する鉄道の利便性を高める必要があるのではないか?