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神戸空港の運用時間1時間延長について考える

2019/08/30

神戸空港(筆者撮影)

2019年5月11日、「関空、伊丹空港、神戸空港のあり方」を話し合う「関西3空港懇談会」が開催され、神戸空港の発着回数は、1日80便(40往復)、運用時間は1時間の延長の午後11時までとすることで合意した。

 

神戸空港規制緩和案

神戸空港 現在の運用 規制緩和案
運用時間 午前7時~午後10時(15時間) 午前7時~午後11時(16時間)
発着枠 1日60回(30往復) 1日80回(40往復)

神戸空港は海上空港であり24時間運用可能なのに、実際は午前7時~午後10時までの15時間だったのは、関空に配慮したという説がある。

はたして、本当だろうか?

 

神戸空港と同規模の空港の運用時間

空港名 年利用者数 運用開始~終了時刻 運用時間
鹿児島空港 597万人 7:00~22:00 15時間
仙台空港 357万人 7:30~21:30 14時間
神戸空港 318万人 7:00~22:00 15時間

仙台空港は臨海空港で24時間運用可能と思われるが、実際は運用時間は14時間だ。

鹿児島空港は年間利用者数約600万人と国内屈指の空港だが、神戸空港と同じ15時間運用だ。しかも2017年までは7:30~21:30の14時間運用だった。

そう考えると、神戸空港の15時間運用時間というのは、特別に短い訳ではない。

 

管制官の勤務時間の影響?

国内の24時間空港は管制官は3交代(4交代)で勤務している。その他の空港は2交代で勤務している。

勤務時間のイメージ

勤務時間 2交代 3交代(4交代)
早番 7:00~14:30 7:00~15:15
遅番 14:30~22:00 13:00~21:15
夜番 なし 15:15~24:00
夜番明け なし 24:00~7:15

24時間空港の場合は、基本的には3交代だと思うが、業務が集中する時間帯は管制官を多く配分するため変則的4交代になると思われる。

結局、24時間空港以外は管制官が2交代なので、14時間~15時間運用になっていると思われる。

神戸空港は7:00~23:00の16時間運用になるが、2交代で8時間ずつなら現在の人員で対応できるように思える。

しかし、現実には、管制勤務前に気象情報などのブリーフィングなど30分~1時間は必要なので2交代だと恒常的に9時間勤務になってしまう可能性がある。

したがって、管制官の増員が必要になってくると思われる。

 

管制官の業務(当ブログのイメージ)

管制官の役割 業務内容 伊丹空港 神戸空港
管制席 離着陸の許可 1人 1人
グランド席 地上走行 1人
調整席 他の管制機関との調整 1人 1人
デリバリー席 飛行コース高度 1人 1人

管制官は3人~4人のチームで管制業務を行う。神戸空港の場合は3人で1チームで管制していると思われ、神戸空港の管制官の人数は全部で9人前後と思われる。

したがって、運用時間を1時間延長するために管制官の増員が必要になる。

また午後11時までの運用になり、退庁時間を午後11:30とすると、三宮駅に深夜24時に到着することになる。居住地によっては帰宅できない場合があるかもしれない。

神戸人は、1時間の運用時間の延長と軽く考えているが、現場で働く管制官にとっては大きな負担となる可能性がある。

神戸空港の運用時間が1時間延長になると、「東京でもう1時間飲める」とか聞くと、なんか違うと思う。

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