神戸市役所2号館 2025年度以降 5.5万㎡の高級ホテルが入居する超高層ビルに建替 【音楽ホールは中止 】

2019年6月(筆者撮影)

神戸市は三宮にある神戸市役所2号館を延床面積55,000㎡の高級ホテルが入居する複合超高層ビルに2025年以降に建替が完了する予定。

2020年12月に「神戸市役所2号館」の解体工事が始まっており、契約上の解体工事の期限は2021年10月30日となっている。

引用 神戸市市役所 https://www.city.kobe.lg.jp/business/contract/bid/2020/kouji_keiyaku/k2020A7-001.html

 

800席の音楽専用ホールの計画は中止され、商業施設となる見通し
  • 神戸三宮ツインタワー2期ビルの中ホール(700席)を音楽用に使用できるよう変更し集約する。
  • フラワーロード~ウォーターフロントの賑わいを創出するため市庁舎内に音楽ホール(800席)を計画したが、東遊園地の「こども本の森 神戸」や新港突堤の「多目的アリーナ」の建設が決定したことから、音楽専用ホールの計画を中止したとされる。

 

新市役所2号館の用途

  • にぎわい・集客施設(高級ホテル及び国際的なビジネス拠点と思われる)
  • 文化・芸術施設(800席の音楽専用ホールの計画だったが中止され、商業施設となる見通し)
  • 市庁舎

 

出典神戸市

神戸市役所2号館は1957年竣工で、8階建ビルだったが、1995年の阪神・淡路大震災で6階部分が倒壊したため、6階以上を撤去し、5階建て(延床面積15,000㎡)となっていた。

建替後の新2号館は、現在の神戸市役所1号館(30階建、高さ132m、延床面積約52,000㎡)と同規模の延床面積55,000㎡で、20階以上の超高層ビルと予想される。

また、民間会社が建物を建設し、神戸市役所が「市役所部分」「音楽ホール(中止になり、商業施設に変更か?)」を190億円で買い取るスキームとなる予定。

超高層部分は神戸市が50年~70年の定期借地権を設定する可能性がある。

神戸市のHPでは「にぎわい集客施設」とあるが、当ブログでは「高級ホテル」と読み替えしています。

また、神戸市発表の案では、超高層ビルと低層ビルの2棟になっているが、当ブログでは「ホテル棟(超高層ビル)」と「行政棟(低層ビル)」と読み替えしています。

 

出典 神戸市

2020年10月(筆者撮影)

神戸市役所 新2号館 物件概要
名称神戸市役所2号館建替
所在地神戸市中央区加納町6
延床面積55,000㎡
階数20階以上
ホテル棟(超高層)14,000㎡(高級ホテル)
7,000㎡(商業施設)
行政・音楽ホール棟(低層)約15,000㎡(市役所業務)
7,000㎡(中規模音楽ホール 800座席)中止
(連絡ロビー・エネルギー施設)(5,000㎡)
基本計画策定今後策定
市役所機能・音楽ホール(中止)の事業費190億円
完成予定2025年以降
地図

コメント

神戸市は、JR三ノ宮駅からウオーターフロントや旧居留地への回遊性を向上させるため「にぎわい・集客」施設つまり「高級ホテル」を入居させる。

外資系高級ホテル「コンラッド大阪」の客室面積は全室50㎡以上と広いため、客室数は164室と少なくなっている。

神戸市庁舎2号館の場合も、1泊5万円の高級ホテルであれば150室程度と予想される。

日本の場合、高級ホテルと言えどもウェディングや宴会需要も取り込む必要があるので、駅前立地が望ましい。

しかし、神戸市役所2号館は、JR三ノ宮駅から徒歩5分くらいかかる。

一方、神戸市が開発を主導している「神戸三宮ツインタワービル」はJR三ノ宮駅前に建設され、そこにも「高級ホテル」が入居する。

また、JR西日本もJR三ノ宮駅ビルを建替える予定で「高級ホテル」が入居する可能性もある。もし、神戸市が高級ホテル入居を条件に容積率を100%~200%緩和すれば、確実に高級ホテルが入居すると思われる。

それなのに、なぜ、神戸市は「高級ホテル」を不便な地下鉄海岸線「三宮・花時計前駅」に計画しているのか?

 

地下鉄海岸線の赤字対策か?

神戸市と兵庫県は、市民や県民がアクセスしやすい「JR新長田駅」前ではなく、1駅先の不便な「駒ヶ林駅」前に、「新長田合同庁舎」を90億円かけて建設していた。

「地下鉄海岸線」の利用者を増加させようとしているのではないか?

そうであるならば、神戸市役所2号館も「地下鉄海岸線」の利用者を増加させるために、便利な「JR三ノ宮駅」前ではなく、不便な地下鉄海岸線「三宮・花時計前駅」に「高級ホテル」を計画しているのではないか?

2019年6月末撮影

新長田合同庁舎 物件概要

名称新長田合同庁舎
所在地神戸市長田区二葉町5丁目
敷地面積約3,820㎡
建築面積約2,800㎡
延床面積約19,500㎡
構造鉄骨造
階数地上9階(執務室8階+塔屋1階)
高さ約39m
総事業費約90億円
整備主体兵庫県・神戸市・神戸すまいまちづくり公社
着工予定2017年11月
竣工予定2019年6月末

神戸市は、過大な需要予測で地下鉄海岸線を建設し、赤字経営となっている。その赤字を解消するために、市民の財産である市役所用地に一般の市民が利用することない1泊5万円の「高級ホテル」を誘致しようとしているのではないか?

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