2019年6月(筆者撮影)
神戸新聞によると、阪急阪神百貨店 荒木直也社長は「神戸阪急」の建替えについて「タイミングは近い将来、必ず来ると思っている。」と建替えの可能性を示唆した。
引用・参照
ひょうご経済+|経済|「前年にない魅力、ワクワク感生み出す」 阪急阪神百貨店・荒木直也社長 https://t.co/0LrR08epFP @kobeshinbunさんから
— 関西散歩ブログ (@KansaiSanpo) 2019年10月12日
「(建替)近い将来」とはいつか?
「神戸阪急」の建替えの時期を予想するため、阪急阪神HD関連の新規開業事業をリストアップすると、
年 | 新規開業 |
2021年春 | 神戸阪急ビル東館開業 |
2021年秋 | 阪神梅田本店(2期)全面開業 |
2022年春 | 大阪梅田ツインタワーズ・サウス・オフィス開業 |
最も早い「タイミング」は2022年頃ではないだろうか?
既存建物の解体と新築工事の工期が3年~5年くらいとすると、2025年~2027年頃に建替え後の「(新)神戸阪急」が開業するのではないか?
ただ、JR三ノ宮駅ビルなどの再開発スケジュールの影響を受け、数年程度遅れる可能性はあると思う。
百貨店のみか?超高層ビルか?
建替えの方法として、現在の「地上9階程度のまま建替える方法」と「超高層ビルに建替える方法」がある。
これは、神戸市が現在800%の容積率を緩和するかどうにかかっていると思う。
百貨店としては、1フロアの床面積を広くした方が販売上有利なので、容積率が800%のままならば現在の9階程度のままの建替えになると思われる。
もし、容積率が1,600%まで緩和されると低層階は「百貨店」、高層階は「オフイス・ホテル」となると思われる。
結局、神戸市が容積率の緩和を決定しないと、阪急阪神百貨店も動きようがないと思われる。
コメント
「そごう神戸」の売上はピーク1,471億円(1990年)だったが、2017年には約450億円まで減少している。ちなみに大丸神戸店の売上は約824億円(2018年2月期)だった。
「神戸阪急」は、食料品の売上が好調だが衣料品などはあまり売れていない印象がある。
神戸市民は食料品は「神戸阪急」で購入し、衣料品は「大丸神戸店」で買うという使い分けをしていると思われる。
したがって、当面「神戸阪急」は駅前立地という利点を生かして「食料品」に力を入れていくと思われる。
ただ、地下1階の食料品売場が手狭な感じなので、地上1階も「食料品」に売場にしてもいいと思うが、実際には大規模なリニューアルをしていない。
もしかしたら、「建替えが近い将来」に予定されているので、大規模リニューアルを実施しなかったのかもしれない。
また、「神戸阪急」に屋号変更したばかりなので1年以内に建替え工事に入ることは考えられない。
そう考えると、「2022年頃に建替えの動き」というスケジュールと整合性が取れると思う。