2019年撮影
2022年5月13日、大和ハウス工業と大阪マルビルは、JR大阪駅前の「大阪マルビル」(大阪第一ホテル・460室)を建て替えると発表した。
現在の建物は1976年竣工で、地上30階建て、高さ123mだが、建替により高層化する方針で、2023年夏に工事着手し、2030年春の完成を目指す。
引用・参照 朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASQ5F4VGTQ5FPLFA00C.html
アクセスは、JR大阪駅から徒歩3分。
地図
大阪マルビル 概要
- 「大阪マルビル」は、「大阪第一ホテル」を中心として、飲食店や物販店舗など35テナントで構成されていますが、施設の刷新とともにこれまでになかった新たな機能も付加させる予定です。
- 建て替え計画では、地上30階建て、高さ約123mの現状建物から高層化する予定で、多目的に利用できる大型ホールや、高機能オフィスの設置など、賑わい創出の場、文化交流の場としての役割を果たせるよう進化させます。
- 2025年4月13日から10月13日の開催期間中に、万博会場にアクセスするバスのターミナルとして敷地を提供します。
出典 大和ハウス工業 https://www.daiwahouse.com/about/release/house/20220513144944.html
- 『特徴的な円筒型のデザインと「マルビル」の名称は残す方向で検討している』引用 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220513-OYT1T50242/
名称 | 大阪マルビル(現在) | 建替計画(予想を含む) |
所在地 | 大阪市北区梅田一丁目9番20号 | 大阪市北区梅田一丁目9番20号 |
敷地面積 | 3,244.62㎡ | 3,244.62㎡ |
建築面積 | 2,546㎡ | |
延床面積 | 41,069.4 ㎡ | 当ブログ予想(5万㎡~6万㎡) |
構造 | 鉄骨造(一部SRC造) | |
階数 | 地上30階・地下4階・塔屋3階 | |
高さ | 124m(塔屋部分を含む) | 当ブログ予想(130m~150m) |
直径 | 約30mの円筒形ビル | 円筒型のデザインは残す方向 |
設計 | フジタ工業(現 株式会社フジタ) | |
施工 | フジタ工業(現 株式会社フジタ) | |
着工 | 1973年10月16日 | 2023年夏 |
竣工 | 1976年3月31日 | 2030年春 |
開業 | 1976年4月16日 | 2030年春 |
ホテル | 460室(客室は10階~29階) | 当ブログ予想(150室・客室面積40㎡~50㎡の高級ホテル) |
テナント数 | 35店舗 |
2022年5月現在、当ブログ調べでは、容積率は1,000%・建ぺい率は80%となっている。
「旧大阪中央郵便局」の再開発計画「梅田3丁目計画(仮称)」の容積率は、1,500%まで緩和されている。
仮に本物件の容積率も1,500%まで緩和されると、容積対象外床面積も含め総延床面積は約5万㎡~6万㎡程度となる。
オフィスやホールも設置
大和ハウス工業のリリースでは、「施設の刷新とともにこれまでになかった新たな機能も付加させる予定です。(中略)多目的に利用できる大型ホールや、高機能オフィスの設置など、賑わい創出の場、文化交流の場としての役割を果たせるよう進化させます。」なっている。
したがって、現在の「ホテル」や「商業施設」に加えて「オフィス・大型ホール・賑わい創出・文化交流の場」が新たに設置されると解釈できる。
低層階にはオフィスや商業施設が入居し、高層階にホテルが入居すると予想される。
大阪では、1室あたり面積40㎡~50㎡の高級ホテルが不足しているので、高級ホテルを誘致するのではないか?その場合、客室数150室程度になると思う。
法律や制度的には、延床面積6万㎡で、高さ190mのビルの建設は可能だが、1フロア当たりの床面積が小さくなるので、収益性が悪化する。
個人的には、収益性や敷地面積から推測して、高さは130m~150m程度と予想しています。
建物の形状について
円筒形の形状は、使い勝手が悪いので、通常の四角い形状になると思っていたが、
読売新聞によると『特徴的な円筒型のデザインと「マルビル」の名称は残す方向で検討している』とのこと。引用 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220513-OYT1T50242/
個人的には、心斎橋の「W大阪(27階建・337室・高さ約117m)竹中工務店・施工」のような建築デザインがいいと思う。
2022年4月(桜橋交差点から撮影)
1976年の竣工当時は、大阪駅周辺には100m以上の超高層ビルがなく、地上30階・高さ123mの超高層ビル「大阪マルビル」は「ランドマーク」だった。
しかし、2022年現在、大阪駅周辺には高さ180m以上の超高層ビルが多数建設されており、新マルビルの高さが150mになったとしても「ランドマーク」にはならないと思う。
「梅田DTタワー」の概要(道路を挟んだ東側)
名称 | 梅田DTタワー |
所在地 | 大阪市北区梅田一丁目10番 |
敷地面積 | 3,609.27㎡ |
建築面積 | 1,613.8㎡ |
延床面積 | 47,613.18 ㎡ |
構造 | 鉄骨造(一部SRC・RC) |
階数 | 地上27階・地下4階・塔屋2階 |
高さ | 130.0m |
設計 | 竹中工務店 |
施工 | 竹中工務店 |
着工 | 2000年11月 |
竣工 | 2003年1月 |
開業 | 2003年3月 |