大阪・御堂筋の「完全歩道化」構想
大阪のメインストリート・御堂筋(梅田―難波、4.2km)について、大阪市や経済団体などでつくる官民の委員会は2018年3月、御堂筋の完成100となる2037年を目標に完全歩道化する構想「御堂筋将来ビジョン」を発表した。
大阪・御堂筋の「完全歩道化」(2018年3月の提案内容)
- 御堂筋はJR大阪駅~南海難波駅まで約4.2kmだが、完全歩道化をするのは「淀屋橋」~「南海難波駅」までの約3km。
段階 | 年 | 内容 |
第1段階 | 2020年まで | 道頓堀川~南海難波駅までの側道(2車線)を歩道化 |
第2段階 | 2025年まで | 淀屋橋~道頓堀川までの側道(2車線)を歩道化 |
第3段階 | 2037年 | 淀屋橋~南海難波駅までの車道(4車線)+側道(2車線)の6車線を完全に歩道化 |
御堂筋完全歩道化のスケジュール(2018年8月発表)
2017年
2017年時点、御堂筋は本線4車線+側道2車線の合計6車線(一方通行)
2020年~2025年
御堂筋の自動車側道を廃止し、6車線から4車線とし、歩道を拡幅
2037年
御堂筋の全車線を廃止、完全歩道化
2022年4月の現状
2022年4月(道頓堀橋の東側・北から撮影)
側道1車線が完全に歩道となっている。歩道幅(片側)は幅10m~12m。
2022年4月(道頓堀橋の東側・側道)
2022年4月(御堂筋の車道)
御堂筋の車道は本線の4車線のみになっている。左側(東)のスペースはタクシー乗り場・荷捌きスペースとして整備されると思われる。
2022年4月(道頓堀橋の西側・北から撮影)
2022年4月(道頓堀橋を西から撮影)
歩道は拡張され歩くやすくなったが、歩行者と自転車が混在している。
2020年12月3日御堂筋なんばエリア側道閉鎖(社会実験)
- 閉鎖区間 御堂筋側道(東側)(道頓堀北詰~難波交差点)
- 閉鎖期間 2020年12月3日(木)正午
出典 大阪市
コメント
御堂筋の自動車用側道(左右2車線)を廃止し、6車線から4車線化するのは賛成だ。
しかし、自動車用車線すべてを歩道化するのはいかがなものか?
御堂筋の車線が廃止されれば、周辺の「堺筋」や「四ツ橋筋」に車が流入して、大混雑になる。さらに、御堂筋沿いのホテルや商業施設に行く場合どうするのか?
「堺筋」や「四ツ橋筋」経由でホテルや商業施設の御堂筋と反対側に行くしかない。
それだと、歩道も整備されていない周辺道路に自動車が流入し、逆に歩行者が危険になる。
救急車などの緊急車両はどうするのか?
結局、「御堂筋だけ完全歩道化」しても、街全体を考えると周辺の道路環境悪化するのではないか?
御堂筋の側道を歩道化すると、歩道幅は10m~12m(片側)に拡大する。
これで十分だし、必要なら土日祝日に歩行者天国にすればいいだけ。
タクシーや運搬のために車道は必要だと思う。1車線~2車線だと、渋滞するので、やはり本線4車線は残した方がいい。
騒音や大気汚染が懸念されるのでありば、EV(電気自動車)のみ、通行可能にすべきではないか?
もし、完全に歩道化するのであれば、道路の地下に荷物用の自動運搬システムのような施設が必要になるのではないか?