「星野リゾート OMO7 大阪新今宮」(おもせぶん おおさか しんいまみや)が2022年4月に開業する。
建物の規模は14階建・高さ66.85m・客室数436室で、設計は日本設計、施工は竹中工務店・南海辰村建設共同体が担当する。
星野リゾートが出資する「新今宮開発特定目的会社(旧名 ミナミホテルマネジメント)」が事業主となる。
2020年11月現在、14階建の10階くらいまで到達していると思われる。
変更前の完成予想図(20階建・高さ90m)出典 大阪市
客室数は436室で、客室面積は30㎡以上、温泉施設を設置するなど訪日外国人を意識した設計となっている。
星野リゾートの都市型観光ホテルブランド「OMO」としては「OMO7 旭川」「OMO5 東京大塚」に次ぐ3番目の施設となる。
南海電気鉄道は2019年6月、新今宮開発特定目的会社に対して20億円出資しており、南海電車「新今宮駅」(写真左手奥)を2022年3月を目途にリニューアル工事を実施する。
ちなみに「新今宮駅」の1日の平均乗降人員は97,603人。
柱の位置にXという番号(ラベル)を表示している。右端は「X13」なので、北面の柱の数は13本(12スパン)、両端のスパンは内側のスパンの半分くらいになっている。
配置図を見ると、建物の横幅は約100m~110mなので、柱の間隔は約8m~9mになる。
1スパンに2客室を配置するなら、1客室の横幅は4m~4.5mとなり、一般的なビジネスホテルよりもかなり広い。
内廊下にして、左右に客室を配置し、避難階段のスペースを考慮すると基準階の客室数は42室になる。
14階建の12階分を客室として試算すると、合計で504室となる。しかし、計画では客室数は436室なので、約70室程度の客室は、面積50㎡以上になるのではないか?
また、14階建で、高さが66.85mなので、階高は平均約4.8mとなる。ホテルの客室としてはかなり高く、もしかしたらメゾネットタイプ(またはロフト付)の客室も設定するかもしれない。
そもそも、一般的なホテルは「鉄骨造」が多いが、本ホテルは分譲マンションと同じ「鉄筋コンクリート造」で、長期滞在者にも対応できるように設計されたのかもしれない。
名称 | 星野リゾート OMO7 大阪新今宮 |
所在地(地名地番) | 大阪市浪速区恵比寿西3丁目38番2 |
所在地(住居表示) | 大阪市浪速区恵比寿西3丁目16番以下未定 |
用途 | ホテル |
敷地面積 | 13,907.34㎡ |
建築面積 | 7,648.33㎡ |
延床面積 | 36,922.06㎡ |
容積率対象面積 | 34,247.41㎡ |
高さ | 66.85m |
構造 | 鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造 |
客室数 | 436室予定(1室30㎡以上) |
階数 | 地上14階・塔屋2階 |
建築主 | 新今宮開発特定目的会社(旧名 ミナミホテルマネジメント) |
設計 | 日本設計 |
施工 | 竹中工務店・南海辰村建設共同体 |
起工式 | 2019年5月28日 |
開業予定 | 2022年4月 |
立面図
配置図
アクセス
出典 星野リゾート
「OMO」とは?「OMO」は星野リゾートが展開する「都市型観光ホテル」で「OMO7」はレストランなどを充実させたホテルとなる。「OMO5」は軽食レストランとなる。
また「OMOレンジャー」がホテル周辺を案内するガイドツアーの計画もある。
OMO7旭川の例
OMOレンジャーのカラー | ガイド内容 |
OMO GREEN | 街歩き(雑貨屋・カフェ巡り) |
OMO RED | 酒場ツアー(愛酒家) |
OMO YELLOW | 定番グルメ・ご飯 |
OMO BLUE | 路地裏グルメ |
OMO PURPLE | カルチャー |
2019年10月(東側部分を撮影)
JR新今宮駅のホームから「通天閣」が見えるようにホテルを配置する計画で、ホテルの南敷地に「みやぐりん」と名付けられた緑豊かな丘のような屋外広場を設置する。
「みやぐりん」は「新今宮」の「みや」と、グリーンの「ぐりん」からイメージした愛称。
計画変更
当初は20階建ての計画だったが、14階建てに変更になり、延床面積も小さくなっている。
現在の計画の高さは66.85mで、階高は平均約4.8mとかなり高い。また、現地の建ぺい率は80%で、容積率は400%と思われる。