B767-300ER JA607A
日本政府がチャーターしたANA1機は、2020年1月28日中国「武漢(を含む湖北省)」に滞在する約650人の日本人を退避させるため羽田空港を離陸し、在留日本人206人を乗せて翌29日午前9時に羽田空港に着陸した。
第2便は2020年1月29日に羽田空港を離陸し、2020年1月30日午前に羽田空港に着陸する予定。
感染者がいた場合は都内の感染症指定医療機関への入院措置が取られる。
ANAチャーター機は、B767-300ER型機(JA607A)で国内線仕様で座席数は270席(うちプレミアムシート10席)とみられる。
これに対して、吉村大阪府知事はチャーター機の受け入れを表明した。
政府がチャーター機等で、武漢にいる日本人を退避させる判断をするのであれば、大阪は受け入れる。その為の、帰国時の検査体制、医療体制を整えるよう指示した。
アメリカに続いてロシア、中国、韓国、フランスも…自国民を武漢から退避させる動き | AbemaTIMES https://t.co/fCCuVlgO5u
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) January 26, 2020
りんくう総合医療センター
りんくう総合医療センター(筆者 撮影)
市立泉佐野病院を前身とし、一般病床348床と感染症病床10床を有する医療機関で、1994年にりんくうタウン(大阪府泉佐野市)に移転した。日本国内に4か所ある特定感染症指定医療機関の1つ。
特定感染症指定医療機関
病院名 | 病床 | 所在地 |
成田赤十字病院 | 2床 | 千葉県 |
国立研究開発法人 | 4床 | 東京都 |
常滑市民病院 | 2床 | 愛知県 |
りんくう総合医療センター | 2床 | 大阪府 |
コメント
吉村知事は、Twitterで「りんくう総合医療センター(泉佐野市)の役割」に言及し、ふるさと納税で泉佐野市を狙い撃ちする総務省に対して熟考を促している。
国際空港はメリットだけでなく、中国の新型肺炎(コロナウィルス)のような未知の感染症が入ってくる可能性もある。
国内の特定感染症指定医療機関は4か所で、成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港の近くにり、これらの4空港で受け入れると思われる。
しかし、各施設の病床数は2床~4床なので分散して受け入れることになると思う。
また、退避対象となる邦人は700人なので、チャーター便は合計2便~3便と思われる。
神戸空港が国際化を目指すのであれば、観光旅行のオウンユースチャーター便を飛ばすだけでなく、今回の日本人退避のチャーター便も受け入れてはどうか?
神戸市には神戸空港近くに日本最大級のバイオメディカルクラスター「神戸医療産業都市」もあるのだから受け入れは可能と思われる。
肝心な時に義務は果たすことなく、国際空港のメリットだけ享受しようとするならいかがなものか?