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「南海堺東駅~堺駅」大小路線に「次世代都市交通(ART)」素案 大阪府堺市グランドデザイン

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出典(堺市 一部加工)

大阪府堺市は、南海堺東駅~堺駅(1.7km)までの東西交通の脆弱性を解消するため、2025年の大阪・関西万博ごろの運行開始を目指し「次世代交通システム(ART)」の素案を発表した。

2028年のIR(統合型リゾート)開業、2031年春の「なにわ筋線」開業を控え、堺市でも市内交通「大小路(おおしょうじ)筋」を整備する目的があったと思われる。

今回素案に盛り込んだ「次世代都市交通(ART)」は、電動化し、自動運転化も視野に入れる。

さらに、2022年秋に「ららぽーと堺」が開業する美原区と、堺区中心部を結ぶバス高速輸送システム(BRT)の実証実験にも2021年度に乗り出す。

 

従来の経緯

堺市では、1994年から臨海部と市中心街を結ぶ「東西鉄軌道」の導入を検討、次世代型路面電車(LRT)に絞って堺浜-堺東間で整備計画を進めたが、2009年の市長選で中止を公約に掲げた竹山修身(おさみ)前市長が当選した結果、白紙に戻っていた。

 

現在の新交通システム案

新交通システム LRT(次世代路面電車) BRT(bus rapid transit) バスの高速化
車両 LRT バス
定員 80人/編成 70人/台
運行本数 ピーク片道10本(6分毎) ピーク片道12本(5分毎)
内容 専用軌道(阪堺線乗り入れ可能) 専用バスレーン 一般道を走行
途中駅(停留所) 4か所 5か所
事業費 130億円 19億円 6億円
運賃 220円均一

堺市の資料を基に当ブログでまとめ

 

当ブログのコメント

個人的な予想ですが、LRT(次世代路面電車)の導入費用は130億円と高額なため、実現可能性は低い。

「BRT(専用バスレーン走行)」と「既存のバスの高速化」案が中心になると思われる。

出典 神戸市(全長18m 定員112名 車両価格1億円)

また、2021年4月から神戸で運行している「ポールループ」のように「連節バス」を一般道で走行する案もあるかもしれない。

将来的な自動運転も視野に入れた電動バス「次世代交通(ART)」を素案に盛り込んだが、輸送力が少ない可能性もあり、見通しは不透明。

やはり、BRT(専用バスレーン)または既存バスの高速化が基本と思われる。

 

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