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大阪公立大「森之宮キャンパス」(地上13階建・高さ約60m・延床面積約8万㎡)2025年2月竣工・2025年9月以降に開設予定(半年延期)

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2022年4月1日、「大阪府立大」と「大阪市立大」を統合した「大阪公立大学」が設立・開学した。

2025年9月以降、JR「大阪城公園駅」の東側に「森之宮新キャンパス(大阪市城東区)」を開校する。

従来計画では、2025年4月開校予定だったが、不発弾処理や埋蔵文化財などの発見により半年延期する。

建物の規模は、敷地面積1.9万㎡・延床面積約8万㎡・地上13階建・高さ約58mで、設計施工は竹中工務店が担当する。

2024年4月(西から撮影)

2024年4月(南西から撮影)右の棟は「UR賃貸」

セスは、JR環状線「森ノ宮」駅下車、徒歩約10分。

JR大阪城公園駅に接続する「ペデストリアンデッキ」は1期では建設されず、1.5期で整備される。

出典 大阪府

地図

大阪公立大(森之宮学舎整備事業1期)

2024年4月(北西から撮影)

施設名称 大阪公立大学(仮称)森之宮学舎整備事業
所在地 大阪市城東区森之宮2丁目2番3の一部、2番23の一部、2番24
用途 大学キャンパス

  • 基幹教育、文学、医学部リハビリ学科、生活科学
  • 文学研究科、リハビリテーション学研究科、生活科学研究科 生活科学専攻 食栄養学コース
敷地面積 19,317.79㎡
建築面積 10,478.03㎡
延床面積 79,266.96㎡
容積対象面積 76,600.85㎡
構造 鉄骨造
階数 地上13階
高さ 59.82m
事業者 公立大学法人 大阪
設計 安井建築設計事務所
施工 竹中工務店
着工 2022年11月1日
竣工予定 2025年2月29日
開設 2025年9月以降(半年延期)

建築計画のお知らせ

立面図

配置図

 

大阪市(都市計画森之宮北地区地区計画の原案)

出典 大阪公立大

 

 

大阪公立大(森之宮学舎整備事業1.5期)

所在地 大阪市城東区森之宮2
校地面積 4,200㎡
延床面積 8,000㎡
用途 大学キャンパス(情報学研究科)

出典 大阪府

 

もと森之宮工場(ごみ焼却工場)

親水空間+立体活用ゾーンとなる予定(水辺動線の整備・下水道施設の立体的な土地利用)

中浜下水処理場

動線イメージ

シンボルロード(北方向)

シンボルロード(南方向)

 

大阪公立大・森之宮地区「メインキャンパス」2025年全体概要

所在地 大阪市城東区森之宮
森之宮キャンパス開校 2025年9月以降
新大学学生数 16,000人(学部12,430人+院3,488人)

2,850人(学部入学定員)

森之宮地区メインキャンパス 基幹教育
整備費用 合計1,000億円
敷地面積 108,500㎡(合計)
うち(12,500㎡)大阪市ごみ焼却場跡地(2013年閉鎖・既存建物あり)
うち(26,000㎡)もと焼却場建替計画地(現在は更地)
うち(70,000㎡)地下鉄検車場(今後移転予定)(20,000㎡を先行開発する可能性もある)

 

郊外の大学は不人気?

東京の例だと、郊外の八王子に移転した「中央大学」は不人気になった。一方、東京都心に残った「青山学院大学」「上智大学」は人気となり偏差値が上昇した。

そのため、中央大学は2023年にも東京都心の「文京区大塚1丁目」に「法学部」移転する。今後、東京では郊外から都心にキャンパスを移転する動きがあるかもしれない。

 

大阪公立大「森之宮キャンパス」

大阪公立大は、1,000億円をかけて「森之宮キャンパス」を2025年4月に開学する予定だ。

しかし、森之宮キャンパスでは「基幹教育」を行う予定で、専門教育は現行のキャンパスで受けることになる。

「大阪公立大の森之宮キャンパス」はJR大阪駅から所要時間10分の「JR大阪城公園駅」とペデストリアンデッキで直結される予定で交通アクセスは阪大や神大よりも格段にいい。

もし、「森之宮キャンパス」に3回生・4回生・大学院も移転すれば、阪大や神大を抜くことも可能と思われる。

しかし、現在の計画は、森之宮キャンパスは「基幹教育」のみを行うという中途半端な計画で、「阪大や神大を抜くために何でもやる」という熱意は全く感じられない。

企業合併でもよくある既存体制を温存した「バランスをとっただけの中途半端な計画」に思える。

 

 大阪公立大・阪大・神大キャンパス面積比較

大学 キャンパス 敷地面積 延床面積 学生数 内容
大阪公立大 森之宮キャンパス 108,500㎡ 77,100㎡ 7,000人(学生と教職員) 基幹教育、文学、医学部リハビリ学科、生活科学
大阪大学 豊中キャンパス 440,000㎡ 250,000㎡ 12,000人 1回生・2回生・文系3回生・4回生・大学院
吹田キャンパス 1,000,000㎡ 720,000㎡ 9,900人 理系3回生・4回生・大学院
箕面新キャンパス 2,000㎡ 10,500㎡ 2,500人 外国語学部
合計 98,500㎡ 24,400人
神戸大学 六高台地区 270,000㎡
楠地区 137,500㎡ 医学部
合計 580,000㎡

 

大阪公立大の森之宮キャンパスの敷地面積は合計で108,500㎡もあるので、実験棟の必要がない法学部・商学部・経済学部・情報処理などの学部については、3回生・4回生・大学院も含めすべて「森之宮キャンパス」に移転すべきだと思う。

大阪公立大は阪大や神大をベンチマークにしているようだが、なんか構想が小さいなあ。全国から優秀な学生を集めるという気概が全く感じられない。国立の「阪大」と統合して「東大・京大」を抜くような気概が欲しい。

また、大阪公立大の森之宮キャンパスの敷地面積は合計108,500㎡で大きいと思ったが、阪大豊中キャンパスの440,000㎡、阪大吹田キャンパスの1,000,000㎡に対して小規模過ぎて話にならない。

結局「大阪公立大」の長所ってJR大阪駅から乗車時間10分の「JR大阪城公園駅」に近いというアクセスの良さしかない。しかし、その「森之宮キャンパス」では「1回生・2回生の基幹教育」のみなので「唯一の長所である立地のよさ」を全く生かせていない。これでは、阪大・神大を抜くことは永遠に無理だと思う。

思うに「森之宮キャンパス」に全文系学部、特に「法学部3年+法科大学院2年の法曹養成コース」を集約すれば、阪大・神大を抜くことは十分可能と思われる。

阪大・神大に勝てるポテンシャルを持ちながら、既存のバランスを重視して、生かし切れていないのは非常に残念だ。

今からでもいいから、せめて「法学部3年+法科大学院2年の法曹養成コース」だけでも「森之宮キャンパス」への移転を再考してもらいたい。

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