2023年10月(西から撮影)
近鉄不動産株式会社と近畿日本鉄道株式会社は、2025年大阪・関西万博を見据え、各交通機関との交通結節点となる「大阪上本町駅」のバスターミナル・駅等を2024年2月から整備を進めている。
近鉄「大阪上本町駅」構内図(当ブログで加工)赤い枠内で工事中
整備項目 | 整備内容 |
---|---|
2 階バスターミナルの改良 | 2階バスターミナルの美装化
バス乗り場をアイランド型の3バースに増強 万博シャトルバス、伊丹空港リムジンバスおよび貸切バス発着場として運用する予定 |
近鉄大阪線ホームから2階バスターミナルへの動線の整備 | 近鉄大阪線の3号線を廃止し、同部分を新たに2階バスターミナルへの通路として整備する
近鉄線利用者には、新設する当該通路と地上ホームとの間に新改札口を設けることで、分かりやすく、アクセスの良い動線となる 外部からの利用者には、シェラトン都ホテル大阪1階正面玄関付近に新出入口を設け、新設する当該通路への動線を整備する |
鉄道・バスの利用者の待合機能、案内機能の整備 | 新設する当該通路において、鉄道・バス情報をはじめとする案内機能、待合スペースやトイレ、1階と2階を結ぶ上下エスカレーターおよびバリアフリー対応のためのエレベーターを整備する |
2階バスターミナル(イメージ)
2024年5月撮影
2024年5月撮影
2Fの工事案内図
2024年5月(旧3号線が廃止され、工事が始まっている)
旧3号線と地下ホームの間でも工事が始まっている
1階新設通路(イメージ)
大阪上本町駅のバスターミナル・駅等の整備については、「近鉄グループ中期経営計画2024」において「駅周辺再開発の推進」として位置づけられている重点施策の一環として実施するもので、近鉄グループは引き続き、上本町ターミナルの機能向上に向けた検討を進める方針。
また、2030年秋にも開業が予定されている大阪湾岸の「夢洲IR(統合型リゾート)」と三重県「伊勢志摩」を接続する拠点(ハブ)とする。
コメント
近鉄「大阪上本町駅」には地下ホームと地上ホームがあり、地上ホームについては利用率が低く「地上ホームの3号線」を廃止しても、鉄道の運行に支障はない。
近畿日本鉄道株式会社「本社ビル」は上本町にあり、近鉄グループにとって上本町周辺の整備は優先順位が高い。
実際、「大阪上本町駅」「シェラトン都ホテル大阪」「うえほんまちハイハイタウン」などの再開発を2033年までに完了する計画がある。
筆者撮影
近鉄グループホールディングス(GHD)は、近鉄「大阪上本町駅」、シェラトン都ホテル大阪、近鉄百貨店上本町店などが集積する「大阪上本町駅と周辺」の一体再開発に乗り出す。
2030年にも開業が予定されている大阪湾岸の「夢洲IR(統合型リゾート)」と三重県「伊勢志摩」を接続する拠点(ハブ)とする。
2033年度までに、大阪上本町駅の駅舎、シェラトン都ホテル大阪、近鉄百貨店上本町店の3事業に800億円を投資し、最終的には、2033年度までの完成を目指す。
シェラトン都ホテル大阪
うえほんまちハイハイタウン
近鉄百貨店上本町店+近鉄上本町駅
2033年度までに駅、ホテル、百貨店に800億円
2033年度までに、近鉄大阪上本町駅の駅舎、シェラトン都ホテル大阪、近鉄百貨店上本町店の3事業に800億円を投資する。
近鉄大阪上本町駅ターミナルビル | 年間利用者2,800万人だが、ターミナルビルは築30年~50年と老朽化している |
シェラトン都ホテル大阪 | 1985年に前身が開業、2007年に大型改修したが10年が経過している(578室) |
近鉄百貨店上本町店 | 開業80周年だった16年から継続的に改装をしてきたが年間売上240億円 |
2022年6月(西から撮影)
近畿日本鉄道株式会社「本社ビル」は、近鉄「大阪上本町駅」から徒歩2分の場所にある。
名称 | 近畿日本鉄道株式会社「本社ビル」 |
所在地 | 大阪市天王寺区石ケ辻町16-28 |
敷地面積 | 2,717㎡ |
延床面積 | 13,469㎡ |
階数 | 地上8階建・地下1階・塔屋3階 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
設計 | 村野藤吾 |
容積率 | 400%(当ブログ調べ) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
竣工 | 1969年(2017年耐震改修) |
アクセス | 近鉄「大阪上本町駅」から徒歩2分 |