完成予想図(国道2号線からの眺望)
神戸須磨シーワールドが、2024年6月1日に開業した。 年間来館者目標200万人ということだが、今後を予想してみた。
結論から言うと、かなり有望な観光コンテンツになると思うし、収益性もかなり高いと思うので、10後にはリニューアルや規模拡大も可能だと思う。
休日 | オルカスタジアムの収容人数2,500人×5回=12,500人 |
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平日 | オルカスタジアムの収容人数2,500人×3回=7,500人 |
年間(100%) | 年間326万人 |
年間(60%) | 年間196万人 |
オルカパフォーマンスは、休日5回、平日3回で収容人数2,500人で試算すると年間約326万人になる。
実際にはいつもは満席にはならないので座席数2,500席の60%の1,500席で試算すると、入館者数は年間196万人となる。
つまり、オルカスタジアムの座席が平均60%入れば、年間200万人を達成できる。
ちなみに、2024年6月1日(土)の開業日の入館者数は約1万人だった。
当ブログの試算で土日の最大数12,500人の約80%で、順調なスタートだった。
収益性
客単価 | 入館料3,100円(通常期)+飲食・物販=5,000円 |
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売上高 | 年間200万人 × 5,000円=100億円 |
償却前利益 | 運営経費50億円として償却前利益年間50億円 |
総工費 | 水族館270億円(公園全体370億円) |
入館料3,100円(通常期)で、館内の飲食や物販を加えると客単価5,000円は達成できると思う。
千葉県の鴨川シーワールドの入館者は1970年の開館以来50年間で4,400万人、直近の年間入館者数は90万人となっている。
鴨川シーワールドの入館料は3,300円で客単価5,000円で試算すると年間売上高は45億円になる。
利益については不明だが、赤字にはなっていないようだ。したがって鴨川シーワールドの経費は年間45億円以下と予想される。
神戸須磨シーワールド(延床面積22,840㎡)の年間経費を50億円とすると年間売上高予想100億円なので償却前利益は50億円となり、採算性は極めていいと思う。
公園を含めた投資額が370億円なので、単純計算で8年でキャッシュフロー的には黒字になると思う。
10年後には、新規施設への投資ができるのではないか?
完成予想図(出典 サンケイビル)
名称 | 神戸須磨シーワールド |
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所在地 | 兵庫県神戸市須磨区若宮町1丁目3-5 |
規模 | 総水量合計13,000トン
海遊館の総水量11,000トン(太平洋水槽5,400トン)を超え、西日本最大級の水族館となる |
延床面積 | 22,840㎡
海遊館の延床面積28,300㎡とほぼ同規模 |
定休日 | 不定休 |
開業日 | 2024年6月1日(土) |
神戸須磨シーワールドの総水量は13,000トンだが、オルカスタジアム(8,500トン)
とドルフィンスタディアム(2,350トン)の合計10,850トンがパフォーマンスプールになる。
一方、海遊館は総水量11,000トンでジンベエザメの見れる太平洋水槽の水量は5,400トンで、ジンベエザメ以外の水槽の水量も多い。
海遊館との棲み分けもできるかもしれない。
水族館入館者数ランキング(2019年)
日本動物園水族館協会所属以外の施設も含む(当ブログまとめ)
順位 | 施設名(年間入館者数) |
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1位 | 沖縄美ら海水族館(332万人)・延床面積19,000㎡ |
2位 | 海遊館(263万人)・延床面積28,300㎡ |
(2024年6月開業) | 神戸須磨シーワールド(200万人目標)・延床面積22,840㎡ |
3位 | 名古屋港水族館(200万人)・延床面積41,528㎡ |
4位 | 新江ノ島水族館(180万人)・延床面積12,804㎡ |
5位 | アクアパーク品川東京(153万人)・延床面積11,535㎡ |
6位 | 仙台うみの杜水族館(150万人)・延床面積9,900㎡ |
7位 | サンシャイン水族館東京(147万人)・延床面積7,989㎡ |
8位 | 葛西臨海水族園(127万人)・延床面積15,780㎡ |
9位 | 横浜・八景島シーパラダイス(126万人)延床面積20,032㎡ |
10位 | すみだ水族館(116万人)・延床面積7,860㎡ |
11位 | アクアワールド大洗水族館(110万人)・延床面積19,853㎡ |
旧・須磨海浜水族園(104万人)・延床面積12,505㎡ | |
マリンワールド海の中道(94万人)・延床面積20,968㎡ | |
鴨川シーワールド(推定90万人)・延床面積48,479㎡ |
旧・須磨海浜水族園(104万人)には無料入館者数を含む