2025年7月(南西から撮影)
2025年、再開発が活発に進む大阪市北区で、「神山町ビル」の解体工事が始まりました。工事は2025年2月に着工し、同年10月に完了する予定です。
この解体工事は、京阪電鉄不動産が発注し、日本リグランドが解体施工を担当しています。
今回の工事では、旧・京阪電鉄不動産のマンションミュージアム「COCORO MA」と隣接する複数のビルが対象となっており、敷地面積は合計でおよそ900〜1000㎡と見られています。
今後、このエリアがどのように生まれ変わるのか注目が集まります。
この記事では、神山町ビルの概要、解体工事の進捗、そして今後の展望について、現地取材と関連資料をもとに詳しく紹介していきます。
アクセスは、JR「天満駅」から徒歩約8分、大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」から徒歩約10分です。
地図
2025年7月(南から撮影)
右側の建物は「扇ビル」(地上9階建・基準階面積12坪・1988年11月竣工)
名称 | 神山町ビル解体工事 |
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所在地 | 大阪市北区神山町2-5 |
敷地面積 | 900㎡~1000㎡(当ブログ推定) |
建ぺい率 | 80%(当ブログ調べ) |
容積率 | 800%(当ブログ調べ) |
注文者 | 京阪電鉄不動産株式会社 |
事業者 | 日本リグランド株式会社 |
解体着工 | 2025年2月17日 |
解体完了 | 2025年10月17日 |
アクセス | JR「天満駅」から徒歩約8分
大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」から徒歩約10分 |
2025年7月(東から撮影)
2025年7月(北側の道路を撮影)
大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」から徒歩約10分という好立地であれば、マンション、ホテル、オフィスビルのいずれの用途でも高い需要が見込めます。
なかでも、分譲マンションは安定した販売が期待できるうえ、収益性も高いため、京阪電鉄不動産としてはマンションを中心とした開発を進める可能性が高いと考えられます。
ただし、敷地面積が900〜1000㎡と限られているため、建物の高さは60m〜100m程度に収まると見られます。規模としては20〜30階建ての中高層マンションが想定され、全体で150戸前後の分譲住宅となる可能性があります。
低層階に店舗やオフィス機能を設け、上層階を住宅とする複合型の開発も考えられます。
しかし、梅田徒歩圏という強力な立地を最大限活かし、販売価格の高い分譲マンションが有力といえます。
施設名 | (仮)京阪神山町マンション計画 |
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所在地 | 大阪市北区神山町2-5 |
敷地面積 | 900㎡~1000㎡(当ブログ推定) |
延床面積 | 約13,000㎡(当ブログ予想) |
階数 | 20階~30階(当ブログ予想) |
高さ | 60m~100m(当ブログ予想) |
総戸数 | 150戸(当ブログ予想) |
事業者 | 京阪電鉄不動産 |
神山町は、大阪市北区の東端に位置し、天満・中崎町と隣接する静かな住宅・事業混在エリアです。最寄り駅はOsaka Metro谷町線「中崎町駅」や、JR「天満駅」、さらには大阪駅からも徒歩圏という、交通利便性の高いエリアです。
この地域は、昔ながらの住宅や中小ビルが立ち並ぶ一方、周辺では近年中高層マンションの建設が相次いでおり、街の景観が大きく変わりつつあります。そうした中で、老朽化した中規模ビルの解体・再整備も徐々に進められており、今回の「神山町ビル」もその流れの一端を担っています。
神山町周辺では、再開発や新築マンション建設が急増しています。本件物件の西側道路「本庄西天満線(神山)」や「梅田長柄線」の都市計画道路整備が進められており、これらの道路完成と連動する形で周辺の地価や土地利用も大きく変わりつつあります。
特に、大阪駅北側の再開発「うめきた2期」や、「扇町~中崎町エリア」にかけての再整備構想に対して、この一帯の価値は年々上昇中。神山町はちょうどその“中間地点”にあたり、新たな都市空間としての可能性を秘めているのです。