当ブログ作成の完成予想図(駅舎の長さは実際の1/2)
阪急「大阪梅田駅」は頭端式9線10面ホームで、ホームの長さは10両対応で200m以上ある。
しかし、近年は高齢化により退職者が増加、リモートワークの普及で通勤人口は減少した。
その結果、10両編成の電車の運行は2025年2月22日のダイヤ改正で神戸線を最後にすべて廃止された。
路線 | 10両運行開始 | 10両運行終了 |
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宝塚線 | 1982年 | 2022年12月17日 |
京都線 | 1985年 | 2022年12月17日 |
神戸線 | 1985年 | 2025年2月22日 |
阪急電車の10両編成車両は1982年に宝塚線で最初に導入され、1985年に神戸線、京都線にも導入されたが、2022年12月17日のダイヤ改正で宝塚線と京都線の10両編成は廃止されている。
将来の見通し(ブログ予想)
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「芝田1丁目計画」(大阪梅田駅などの一体再開発・2035年完成予定)で、ホームを10両対応(200m)→ 8両対応(160m)に短縮する可能性がある。
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もしそうなれば、南北40m × 東西100m = 約4,000㎡の新たな空間が生まれる。
芝田1丁目計画

阪急阪神HDは、「大阪新阪急ホテルの建替」「阪急ターミナルビルの建替」「阪急大阪梅田駅・阪急三番街の全面改修」を一体的に再開発する「芝田1丁目計画」を計画している。
2024年12月28日の産経新聞の記事を要約すると
- 阪急ターミナルビル(高さ76m)を超高層ビルに建替する(JPタワー大阪 高さ188m・大阪マルビル 高さ192mと同様の開発)
- 2030年頃着工し、2030年代半ばの完成を目標としている
- 利用客の動線を確保するため、3つの施設は同時にではなく順番に開発されるだろう
阪急大阪梅田駅のホーム

大阪梅田駅(北側)
現在の阪急電車「大阪梅田駅」のホームは10両編成対応ですべて長さは200m以上ある。
しかし、2025年2月22日のダイヤ改正で全路線で10両編成は廃止され、現在は2両分のスペース(約40m)は使用されていない。

大阪梅田駅(南側)
ホームの長さを10両対応の200mから8両対応の長さ160mに短縮すると、40mの空間を捻出できる。
40mというと小規模と思うかもしれない。
しかし、阪急電車「大阪梅田駅」は9線10面のプラットホームがあり横幅は100mにも及ぶ。
試算すると、40m × 100m=4,000㎡の土地が新たに生まれることになる。
4,000㎡の土地に40階建ての超高層ビルを建設すると、延床面積は16万㎡となる。
ちなみに、「阪急うめだ本店」の路線価は1㎡あたり「2,024万円」なので、4,000㎡の土地は800億円の資産価値がある。
しかも、駅直結の立地を考慮すると、資産価値は1,000億円以上と推定される。

阪急「大阪梅田駅」3階の改札外から「阪急17番街」を撮影
改札から阪急17番街までの距離は、駅構内としては十分な広さだが、商業施設を建設するには余裕がない。
ここに4,000㎡のスペースができると、梅田でも有数の商業施設やオフィスビルを建設できる。
しかも、阪急沿線は富裕層も多く、JR大阪駅の西側よりも圧倒的にアクセスがいい。
「芝田1丁目計画」が成功すれば大阪都心の人の流れを再び阪急側に戻すことができると思う。

阪急17番街
梅田の商業施設としては、手狭な印象

阪急「大阪梅田駅」の屋上の「阪急大阪梅田駅駐車場」(551台)

阪急ターミナルビルのフロアマップ