神戸/兵庫

神戸が衰退した理由

2017/08/25

なぜ神戸は衰退したのか?

神戸市の衰退が止まらない。2016年に人口で福岡市に逆転され、神戸市の人口は全国第5位から第6位に転落した。

なぜ、神戸は衰退しているのか?

神戸市は1990年まで順調に成長していた。特に1980年代は「株式会社神戸市」と言われるほど、神戸市の都市開発は成功し、全国の自治体から見学者が多数来るほどだった。

しかし、この成功体験が、神戸衰退の原因となっているのではないか?

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そもそも、1990年代まで神戸市が発展したのは、神戸市の開発力が強かったからではない。

1990年代までは、大阪経済圏が拡大しており大阪市内ではオフィスや住宅が不足していた。その結果、大阪市周辺都市(神戸市、滋賀県、兵庫県三田市など)にオフィスや住宅が建設されるようになった。

しかし、1990年代半ばから大阪経済圏は縮小に転じた。

大阪市内・府内の工場が閉鎖され、その跡地にタワーマンションなどが建設されるようになった。

その結果、大阪市内への通勤に不便な神戸市の西区北区などから、大阪府内(北摂)や同じ兵庫県の西宮市などに引っ越す人が増えてきた。

つまり、神戸が発展したのは大阪経済圏が拡大したためで、大阪経済圏が縮小すると、大阪経済圏の西の端にある神戸は大阪経済圏の範囲から外れるようになったため衰退したのだ。

神戸が発展したのは神戸市が優秀だったからではなく、大阪経済圏が神戸まで拡大した結果に過ぎない。

今後も、大阪市内はグランフロント2期など再開発が進み、大阪市内にオフィス、商業施設、住宅が建設される。

神戸市の衰退傾向は続くと思われる。

近未来的な「グランフロント大阪」(大阪市北区)

 

神戸人の大阪への対抗意識が強すぎる

事あるごとに神戸人は大阪人に反対し、関西経済インフラを大混乱に陥らせた。

例えば、空港問題では、神戸沖に新空港を建設することがほぼ決まっていた。しかし、神戸市が突然反対し、関空が建設された。

その後、神戸市は神戸空港を市営で建設した。

このため、関西では3空港が乱立し、共倒れ寸前まで追い込まれた。これは大阪経済圏にとって大きなマイナス要因となった。

皮肉なことに、そのダメージを最も受けたのが大阪経済圏の西の端にある神戸市だった。

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三宮駅中心主義の失敗

神戸市は三宮駅周辺に神戸市営地下鉄、ホートライナーを接続させている。しかし、神戸市営地下鉄は阪急線と相互乗り入れをしていない。

阪急は神戸市営地下鉄と接続する計画を提案したが、神戸市が拒否しているようだ。

神戸市は、神戸市営地下鉄と阪急を接続させれば、三宮駅が単なる通過駅になり、三宮駅周辺が衰退すると思ったのだろう。

そのため、神戸市営地下鉄と阪急線と接続させず、三宮駅で乗り換えしないといけないままになっている。

しかし、このことが神戸市郊外の神戸市西区を不便なままに放置する結果となり、神戸市西区は人口が減り続けている。それが神戸市全体の衰退の原因になっている。

ポートライナーにしても、三宮駅でJR線との乗り換えは比較的便利だが、阪急線や阪神線への乗り換えは不便だ。

このため、ポートアイランドは三宮駅まで10分という好立地ながら、大阪市内へのアクセスが悪いため、あまり発展していない。

神戸空港も三宮駅までポートライナー(新交通)で最速18分と便利だが、神戸市の人口は150万人しかいないので、三宮駅にいくら近くても、神戸空港利用者は250万人程度で低迷している。

神戸市の人口は150万人しかいないからその中心の三宮駅に鉄道など交通機関を集中させても、経済効果は小さいのだ。

 

今だにバブル感覚の神戸

バブル時代は高級ブランドを並べればそれだけ売上が増加した。神戸は今も旧居留地に高級ブランドの路面店を誘致して集客しようとしている。

21世紀になってLCCが就航し航空運賃が安くなって海外の免税店で買い物する機会が増加した。また国内にもアウトレットモールが続々と建設されている。

実際、神戸周辺にも、「神戸三田プレミアムアウトレット」「三井アウトレットパークマリン神戸」などのアウトレットモールが建設されている。

一方、神戸市内中心部は定価販売のブランド路面店ばかりで、いいのだろうか?

そこで、神戸市内のデパートと郊外のアウトレットモールの売上を比較してみる。

神戸市内の百貨店と郊外のアウトレットモール売上

店舗名 売上高
大丸神戸店  850億円
そごう神戸店  467億円
神戸三田プレミアムアウトレット  465億円
三井アウトレットパークマリン神戸  195億円

神戸市内の百貨店売上は減少傾向にあり、アウトレットモールの売上は好調で、神戸市内の百貨店に匹敵する規模になっている。

旧居留地の高級ブランドやデパートをいくら整備しても、神戸市民は郊外のアウトレットモールやショッピングモールで買い物する傾向にある。

今は、高級ブランドを誘致すれば売上が増加するという時代ではない。そういう意味で神戸の開発方針が間違っているように思える。

 

まとめ

神戸経済圏は極めて小規模な都市圏で自立できない。

神戸人は関西全体のことを考えず、自分達だけがよければいいという偏狭な地元愛が強すぎる。

それが、関西インフラの発展を遅らせ、関西全体が衰退し、結果的に神戸市の衰退につながっている。

 

神戸が復活するには関西全体が発展しなければならない

神戸人の地元愛はいいんだけれでも、大阪や京都に対して対抗意識が強すぎて、協力して関西全体を発展させようという視点がない。

このままでは神戸は衰退するしかない。

神戸市三宮の再開発が小規模なので、逆に大阪駅周辺の発展につながっている。

神戸市西区、北区は大阪から直通電車で行けないため、大阪の北摂地域や西宮の人口が増加している。

神戸人の偏狭な地元愛のおかげて、大阪は発展し、神戸は衰退するという皮肉な結果になっている。

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