【2020年4月27日】WBFホテル＆リゾーツが経営破綻・民事再生法申請【新型コロナ】

ホテルWBF新大阪スカイタワー

関西地方と北海道を中心にホテル事業を展開している「WBFホテル＆リゾーツ」（大阪市）が2020年4月27日、大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。

2020年5月10日現在、約30棟のホテルのほとんどは2020年6月30日まで休業中だが、「ホテルWBF新大阪スカイタワー」など6棟のホテルが営業を継続している。

なお、九州及び沖縄のホテル運営会社「WBFリゾート沖縄（売上60億円）」や旅行代理店「ホワイト・ベアーファミリー」は法的手続きをとっておらず、通常営業を続ける。

WBFグループ全体の売上高は382億円（2019年3月）で、うち「WBFホテル＆リゾーツ」の売上高は47億円（2019年3月）、負債額は約157億円。

追報：ＷＢＦホテル＆リゾーツ（株）（大阪）／民事再生開始決定　負債１６０億　新型コロナ関連 https://t.co/xXEhWD2kFr @JC_NETより #新型コロナ関連

— JC-NET (@JC_NET) June 4, 2020

コメント

グループ全体の売上高は382億円（2019年3月）で、WBFホテル＆リゾーツは北海道に5ホテル（土地・建物）を保有しており、負債額157億円はそれほど過大とは思えない。

ホテル購入・開業資金を銀行から調達しており、金利・返済負担が重かったとされるが、市場レートは低金利なのでそれだけとは思えない。

そもそも、保有している5ホテルをまず売却すべきだが、実際は売却していない。これは現在の体制で再建を模索しているためではないか？

本来であれば、金融機関や不動産保有会社の話し合いで債務減免、返済繰り延べ（リスケ）などで解決できる可能性もあったと思われる。

しかし、当ブログの分析では、海外を含む複数の債権者（信託受益権など）との話し合いが不調となり、民事再生法の適用を申請し、透明性を高めた上で「再建」という形になったと思われる。

また、複数のホテルの建物は「リート物件」となっており「話し合い」での債務減免は難しかったのかもしれない。

今後は「複数の企業から再建支援の表明を受けており、スポンサー企業を選定する予定」と報道されており、比較的早く「再建」できるかもしれない。

売上高は2019年3月で約47億円だが、2019年4月以降に開業したホテルも多く、新型コロナウイルスの影響がなければ、年間売上60億円程度に上振れしたと予想される。

当ブログの集計では、2020年4月現在で2020年中の開業予定ホテルと閉館したホテルの合計数は32ホテル・4,973室となる。

個人ブログまとめのため、100％の正確性はありません。