2022年12月撮影
日本郵便株式会社と名工建設株式会社は、JR名古屋駅前に「JPタワー名古屋」を2015年11月に竣工した。
建物の規模は、地上40階建・高さ約195m・延床面積約18万㎡で、設計・施工は日本設計が担当した。
アクセスは、JR名古屋駅から2階の屋内通路で直結、徒歩約1分~3分。
地図
JPタワー名古屋 物件概要
2022年12月撮影
施設名 | JPタワー名古屋 |
商業施設名 | KITTE名古屋(地下1階~地上3階) |
所在地 | 名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 |
敷地面積 | 約12,000㎡ |
延床面積 | 約181,000㎡ |
階数 | 地上40階・地下3階 |
高さ | 195m |
建築主 | 日本郵便株式会社 名工建設株式会社 |
設計 | 株式会社日本設計 |
施工 | 株式会社日本設計 |
竣工 | 2015年11月11日 |
アクセス | JR名古屋駅から2階の屋内通路で直結、徒歩約1分~3分 |
2022年12月撮影(低層階は商業施設「KITTE名古屋」)
フロア | 用途 |
5階~39階 | オフィス(1フロア700坪・約2,310㎡) |
3階 | JPタワー名古屋ホール&カンファレンス |
地下1階~地上3階 | 商業施設「KITTE名古屋」 |
KITTE名古屋の「吹き抜け」
商業施設「KITTE名古屋」は飲食店中心で、物販店舗はほとんどなく、コンビニを含め約35店舗と、駅前の商業施設としてやや小規模で、オフィスビル主体のフロア構成と言える。
出典 KITTE名古屋
2Fの通路を利用すると外に出ることなく「KITTE名古屋」に行けるので便利。
JR名古屋駅前の様子(2022年12月)
写真中央奥の「JRゲートタワー」が2017年に竣工している。
2017年時点でJR大阪駅前と比較すると、見る人によっては、JR名古屋駅前の方が都会的だったと思ったかもしれない。
2017年のJR大阪駅前
神戸・JR三ノ宮駅前(2022年6月)
梅田三丁目計画との比較
梅田三丁目計画の規模は、地上40階・高さ188m・延床面積約23万㎡・事業費967億7800万円、設計は日建設計、施工は梅田3丁目計画建設工事共同企業体(代表者 竹中工務店)が担当する。
高層階には「マリオット・オートグラフ コレクション ホテル」(418室)が入居する予定。
また、梅田三丁目計画のオフィスの1フロアの面積は約4,000㎡で、JPタワー名古屋の約2,130㎡よりも広い。
さらに、梅田三丁目計画の商業施設は地下1階~6階に100店舗が入居予定だが、JPタワー名古屋は地下1階~地上3階で35店舗。
コメント
延床面積は、梅田三丁目計画が約23万㎡、JPタワー名古屋が約18万㎡とどちらも大規模ビルと言えるが、梅田三丁目計画は商業施設が大規模で、ホテルや劇場も入居する複合超高層ビルと言える。
一方、JPタワー名古屋はオフィス中心の構成となっている。
これは、名古屋の場合、JRセントラルタワーズの商業施設で需要を満たせ、周辺のビルまで商業施設を設置する必要がないためだと思う。
大阪・梅田は、商業需要や観光需要が名古屋よりも大きいため、梅田三丁目計画はオフィスのみならず、ホテル、商業施設、劇場が入居するのだと思う。
ちなみに、建物の高さは、梅田三丁目計画は約188mで、JPタワー名古屋の195mよりも低い。これは大阪・梅田が伊丹空港に近く、航空法の高さ制限があるからだ。