伊丹空港の運用時間は午前7時から午後9時だが、午後9時を過ぎた場合も柔軟に離発着を認めてきた。
しかし、2022年度には過去最多の132便に上り、2023年度も116便と高水準となっている。
そこで、2025年4月1日より、遅延便(離陸便・着陸便とも対象)に対して、通常の着陸料の2倍に相当する金額を「夜間騒音抑制料」として徴収する。(通常の通常の着陸料とは別に徴収)
施設名 | 伊丹空港(大阪空港) |
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料金の設定 | 通常の着陸料の2倍に相当する金額を「夜間騒音抑制料」として徴収 (着陸料とは別に徴収) |
対象便 | 運用時間(21 時)を超過して離着陸する便(遅延便) |
運用開始日 | 2025 年 4 月 1 日 |
料金の使途 | 空港周辺地域の生活環境の改善に資する事業等に活用する予定 |
遅延便の発生 | 2022年度:132便
2023年度:116便 |
コメント
航空会社が支払う着陸料の割増制度は、遅延便を減らすことが目的で、「割り増し分を払えば、午後9時以降も着陸できるということにならないか」との声があった。
参照 読売新聞
当ブログ管理人の記憶では、伊丹空港の着陸料はボーイング737-800型機の場合約15万円だったと思うので、「夜間騒音抑制料」はその2倍の30万円で、合計45万円になる。
ちなみに、伊丹着陸から関空着陸にダイバートした場合、航空会社は1名当たり2,000円を支給することが多いので、737-800型機(座席数約170席)で乗客150名なら30万円となる。
結局、伊丹に遅延便として着陸しても追加費用30万円、関空にダイバートしても30万円と同じになる。積極的に関空にダイバートし、伊丹遅延便が減少するかどうかは疑問。