新名神高速道路(E1A)は、三重県四日市市を起点とし兵庫県神戸市に至る延長約160kmの高速道路であり、高速自動車国道近畿自動車道名古屋神戸線(延長約174km)の一部。
「大津JCT~城陽JCT(25.1km)」は2024年度に開通する予定だったが、2028年度以降に延期された。
この結果、新名神高速道路(E1A)の全線開通も2028年度以降になる。
1965年7月に全線開通した「名神高速道路(E1)」の道路延長は189km(小牧IC=西宮IC)だが、直線区間は87km(全体の46%)しかない。
一方、新名神高速道路(E1A)はより直線的なルートのため全線開通すると、豊田JCT~神戸JCTの所要時間は、E1名神・E2A中国道経由で約160分(240km)かかるところ、約120分(200km)に短縮される。
2024年12月現在、未開通区間は「八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC(10.7km)」と「大津JCT~城陽JCT・IC(25.1km)」の合計35.8km。
新名神の「区間別」開通予定
開通予定年度 | 区間 | 距離 |
2027年度 | 八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC | 10.7km |
2028年度 | 大津JCT~城陽JCT・IC | 25.1km |
2028年度 | 全線開通(名古屋~神戸) | 174km |
新名神高速道路(E1A)概要
路線名 | 近畿自動車道 名古屋神戸線 |
道路名称 | 新名神高速道路(E1A) |
道路延長 | 160km(神戸JCT=四日市IC)
174km(神戸JCT=名古屋) |
区間 | 神戸JCT=高槻JCT(40.6km)開通済
高槻JCT=八幡京田辺JCT(10.7km)建設中 八幡京田辺JCT=城陽JCT(3.5km)開通済 城陽JCT=大津JCT(25.1km)建設中 大津JCT=甲賀土山IC(28.5km)開通済 甲賀土山IC=亀山JCT(19km)開通済 亀山西JCT=新四日市JCT(22.9km)開通済 新四日市JCT=四日市JCT(5.8km)開通済 |
車線数 | 6車線(4車線) |
設計速度 | 120km/h(100km/h) |
完成予定年度 | 令和10年度(2028年度) |
新名神開通の時短効果
区間 | 距離 | 所要時間 | |
現在 | 神戸JCT~豊田JCT | 240km | 2時間40分 |
開通後 | 神戸JCT~豊田JCT | 200km | 2時間 |
- 新名神高速道路(E1A)が全線開通すれば、神戸JCT~豊田JCT間の所要時間が現在の2時間40分から2時間へと40分間短縮される。
- 距離も240kmから200kmへと40km短縮する。
新名神高速道路(E1A)2028年度全線開通
新名神高速道路(E1A)未開通区間は赤色の合計36km
枚方トンネル
延期の理由は、枚方トンネル付近の用地買収の遅れや地下の汚染土が新に確認されたためとされる。特に枚方トンネル東坑口部の工事が難航しており工法の変更などにより3年という大幅な延長になった。
参照 NEXCO西日本 https://www.w-nexco.co.jp/emc/emcpdfs/20220209160012-01.pdf
京都府域~滋賀県域(出典 NEXCO西日本)
宇治田原トンネル(延長約5.7kmうちトンネル約2km)は2021年春着工、3年後に開通予定と発表されている。
大阪府域(出典 NEXCO西日本)
出典 NEXCO西日本
新名神の高槻J~八幡京田辺J(10.7km)区間の枚方トンネル(2,955m)の工期は2024年9月5日と公表されたが、2027年度に延期された。
新四日市JCT~亀山西JCT(23.4km)は2019年3月17日(日)16時に開通した。
- 「豊田JCT~草津JCT」の所要時間は、東名阪道経由だと約85分だったが、新名神ルートでは約79分と約6分の時間短縮となる。
- 当初は上下4車線で開通するが、将来的に上下6車線となる。
- また設計速度は100km/hだが、6車線完成時の設計速度は120km/hとなる。
- 亀山西JCTでは、名古屋方面=伊勢方面の双方向は通行できない
新規ICとPA
新規開通区間のインタージェンジ(IC)とパーキングエリア(PA)等の名称は下記の通り決定した。
名称 | 種類 |
新四日市(JCT) | JCT(ジャンクション) |
菰野(IC)「こものインタージェンジ」 | IC(インターチェンジ) |
鈴鹿(PA) | PA(パーキングエリア |
亀山西(JCT) | JCT(ジャンクション) |