出典 国土交通省
福岡空港は、現在、全長2,800mの滑走1本で午前7時~午後10時まで運用し、2023年度の利用者数は2,494万人(国内線 1,787万人・国際線 707万人)で、羽田、成田、関空に次ぐ国内第4位となっている。
急増する国際線利用者に対応するため、2025年3月、国際線ターミナル側に「第2滑走路(2,500m)」を増設し、「国際線ターミナル」も増改築する。
将来的には、福岡空港全体の利用者数を3,500万人(国内線1,900万人・国際線1,600万人)にする計画。
福岡空港第2滑走路の概要
名称 | 福岡空港第2滑走路 |
全長 | 2,500m(第1滑走路:2,800m) |
全幅 | 60m(第1滑走路:60m) |
第1滑走路との間隔 | 210m |
発着回数 | 年間18.8万回(将来的には21.1万回)・現在17.6万回
1時間当たり40回(将来的には45回)・現在38回 |
事業費 | 1,643億円 |
供用開始 | 2025年3月 |
定期便運用時間 | 7:00~22:00 |
敷地面積 | 353ha |
コメント
福岡空港の既存2,800m滑走路は着陸用、増設2,500m滑走路は国際線の離陸用に使用する。
第1滑走路と第2滑走路の間隔が210mしかないため、ILSを第2滑走路に設置できない。
また、国内線ターミナルから第2滑走路から離陸する場合、第1滑走路を横断する必要があり、第1滑走路の運用に支障がでるためとされる。
ただし、現在の第1滑走路が閉鎖された時は補完的に国内線の離着陸や国際線の着陸用としても使う予定。
国際線ターミナル増改築
福岡空港国際線ターミナルビルは、2024年11月末に到着ロビーを増設したアクセスホールが完成し、第2滑走路が運用される2025年3月に合わせグランドオープンする。
名称 | 国際線ターミナル増改築 |
延床面積 | 増築後136,000㎡(現在73,000㎡) |
PBB(旅客搭乗橋) | 増築後12基(現行6基) |
自動手荷物預け機 | 増築後6台(現行0台) |
免税エリア | 増築後6,000㎡(現行1,500㎡) |
国内線・国際線連絡バス専用道の整備 | 整備後5分(現行15分) |
駐車場 | 整備後1,300台(立体駐車場954台・平面320台)/現行897台 |
設計・監理 | 梓設計・HOK・西日本技術開発共同企業体 |
施工 | 大成建設・旭工務店特定建設工事共同企業体 |
供用開始 | アクセスホール(2024年11月)
グランドオープン(2025年3月) |