伊勢神宮の式年遷宮は、内宮と外宮、14の別宮の社殿などを造り替え、神様に新殿に移ってもらう神宮最大の儀式で、持統天皇4年(690年)に第1回式年遷宮が行われ、以後1300年以上にわたって20年に1度の頻度で行われている。
伊勢神宮の正殿の御敷地は、「西側を金座(かねざ・かねくら)」、「東側を米座(こめざ・こめくら)」と呼び、20年ごとに建替える。
西側の「金座」に神様がおられる時代は波乱・激動の「経済の時代」、東側の「米座」に神様がおられる時代は平和で心豊かな「精神の時代」とされる。
1849年─1869年の「金座」では、黒船来航(1853年)か幕末の混乱を経て明治維新(1868年)の幕開けに向け激動の時代となった。
1869年─1869年は「米座」に遷り明治の文明開化を謳歌した。
1889年─1909年の「金座」では日清戦争(1894年)・日露戦争(1905年)の時代。
1909年─1929年の「米座」では大正ロマン・デモクラシーとなり大衆文化の花が開いた。
参照 Reuters
1929年ー1953年(戦争で4年延期)の「金座」では満州事変(1931年)、太平洋戦争(1941年ー1945年)があった。
1953年ー1973年の「米座」では高度経済成長、東京オリンピック(1964年)が開催された。
1973年ー1993年の「金座」ではオイルショック(1973年)、大阪万博(1975年)、バブル経済の発生と崩壊が起こった。
1993年ー2013年の「米座」では阪神淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)が発生し、またデフレ経済により日本経済が衰退した。(東京一極集中が加速した時代)。
2013年ー2033年の「金座」ではアベノミクスによる株高(2013年~)、新型コロナの感染拡大(2020年)、東京オリンピック(2021年)が開催され、大阪関西万博(2025年)が開催される。