京阪電車は「プレミアムカー」(有料座席指定)を2025年大阪・関西万博のアクセスのために「中之島線」に乗り入れる。
中之島線の「中之島駅」から万博会場の夢洲までの約10kmは、シャトルバス(所要時間予想20分~30分)でつなぐ方針。
京阪電車は「プレミアムカー」(有料座席指定)の運行を2017年8月20日から開始したが、中之島線へは乗り入れていない。
また、京阪線全駅でQRコード対応の改札機も導入し、インバウンド(訪日外国人)を含めた乗客の利便性向上を図る。
引用 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF193LW0Z11C22A2000000/
京阪中之島線延伸スケジュールと車両
京阪電車は、中之島線を延伸し、大阪メトロ中央線「九条駅」に接続する計画をしている。
建設期間 | 着工から完成まで4年~5年 |
着手時期 | IRの大阪誘致が決定した後に着手 |
延伸距離 | 2km |
新型車両 | 大阪メトロ中央線に乗継なしで走行できる車両の開発を検討 |
京阪中之島線延伸計画概要
- 第一段階 京阪中之島線「中之島駅」から大阪メトロ中央線「九条駅」まで延伸する。
- 第二段階 その後、西九条駅「JR環状線・JRゆめ咲線(JR桜島線)・阪神なんば線」まで延伸する計画もある。
区間 | 距離 | 整備費用 | 建設期間 | 完成予定 |
中之島駅~九条駅 | 2km | 1,000億円 | 4年~5年 | 2026年以後 |
九条駅~西九条駅 | 1.3km | (700億円?) | (4年~5年?) | (2030年以後?) |
合計 | 3.3km | (1,700億円?) | (8年~10年?) | (2030年以後?) |
従来の計画では、京阪中之島線を直接、JR大阪環状線「西九条駅」まで延伸し、関空特急「はるか」に接続する予定だった。
しかし、「なにわ筋線」が2031年春に開業する予定となり、中之島駅で「なにわ筋線」と接続することになった。
そのため、JR「西九条駅」で関空特急「はるか」と接続する必要性が低下し、むしろ、大阪メトロ中央線「九条駅」と接続した方が費用的・利便性からも有利と判断したようだ。
軌道幅は「京阪中之島線」「大阪メトロ中央線」「阪神なんば線」はすべて1,435mmだが、集電方式に違いがあり、相互乗り入れするには新型車両の開発が必要になる。
近鉄も大阪メトロ中央線に相互の乗り入れする計画で技術的には可能と思われる。
ただし、大阪メトロ中央線「九条駅」は高架駅なので、地下路線である京阪電車中之島線を乗り入れさせるにはかなりの高低差がある。
京阪プレミアムカーの乗り方
淀屋橋駅のホームのモニター
2021年現在、特急停車駅のホームに「プレミアムカー券・ライナー券 キャッシュレス券売機」が設置されている。(現金は使用できない)
支払い方法
- 交通系ICカード(ICOCA、Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、SUGOCA)
- クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、AMEX、Diners Club)
- 電子マネー(WAON、nanaco、楽天Edy)
- QRコード(PayPay、LINE Pay、d払い、Alipay、WeChat Pay)
設置駅
- 淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳
空席があれば車内でアテンダント(車掌さん)から「プレミアムカー券」を購入して乗車できる。
車両のドアは片側1か所だけで、ホームに「プレミアムカー」用の位置が表示されている。
プレミムカー(6号車)の座席
- 現在の8000系特急車両(8両×10編成)のうち京都側から6両目(6号車)の1車両を「プレミアムカー」とする。
- 6号車(プレミアムカー)以外の車両は一般車両で「プレミアムカー料金400円/500円」は不要。
- 運行区間 淀屋橋駅(大阪)~出町柳駅(京都)
- プレミアムカー料金 「淀屋橋駅~樟葉駅まで400円」、「淀屋橋駅~中書島駅/出町柳駅まで500円」
シートを最大限リクライニングすると24cm後方に倒れる。
アームレストの下部に「コンセント」があり、アームレストの中に「テーブル」が収納されている。アームレストを跳ね上げることはできない。
シート&車両
- 横に2席+1席(クロスシート)/京都より2列は「A席、B席」の横2座席
- 1車両40席、「1列~14列」
- シートピッチ(シート間隔)は1,020mm(従来は920mm)
- 座面幅 460mm
- リクライニング角度は最大20度、後ろに最大24cm倒れる
- PC作業も可能な大型テーブル
- 全席コンセント配備
- 無料Wi-Fi
- 専属アテンダント
- スーツケース(トランク)も置けるラゲッジスペース
シートは豪華な感じでいいが、車両の走行性能は従来の特急車両と同じ「揺れ」を感じる。
前席が最大限(24cm)リクライニングしてくると、窮屈な感じになる。
京都寄りのコンパートメントは、横2席×2列(合計4座席)なので個室感覚で利用できる。転換クロスシートで、向かい合わせにできる。
但し、トイレやごみ箱はない。
アテンダント(車掌さん)は女性と思ったが、男性の方もいる。
2021年現在、ホームの自動券売機で購入できるので使い勝手がよくなった。但し、揺れは普通車と同じなので、20分くらいならプレミアムカーに乗る必要もないと思う。
「京阪プレミアムカーの動画」
予約方法
運行時間
360度動画(VR)
スマホで見ると、スマホを向けた方向の画像が見られる。しかも、動画で見られる。