関西空港(筆者撮影)
2024年8月23日、関西エアポートは2024年7月(単月)の関西3空港(関空・伊丹・神戸)の利用状況を発表した。
外国人旅客数が単月で過去最高
関西空港の国際線を利用した外国人利用者数は167万人で2019年7月比109%となり、単月として1994年の開港以来過去最高を記録した。
また、日本人の国際線利用者数は38万人で、国際線全体では207万人となり2019年7月比で95%まで回復した。
関西3空港(関空・伊丹・神戸)の全体の国内線旅客数は218万人で、2019年7月比で95%まで回復した。
3空港合計で年間5,000万人か?
関西3空港(関空・伊丹・神戸)の月間利用者数は425万人となり、年間で5,000万人程度になると予想される。
関西3空港の2024年7月利用者数
空港 | 利用者数(2024年7月) |
---|---|
関西空港 | 266万人
|
伊丹空港 | 128万人(国内線のみ) |
神戸空港 | 31万人 (国内線のみ) |
3空港合計 | 425万人
|
関西空港(国際線利用者数)
外国人 | 日本人 | 合計 | |
2024年7月 | 1,670,731人 | 378,181 | 2,067,034人 |
日本人の月間の国際線利用者数は約38万人しかいない。
2025年春、関西空港発着枠増加
2025年春、関西空港の1時間当たりの発着枠は45回から60回に増枠される。
年間の発着枠も23万回から30万回へ7万回増枠される。
滑走路運用の変更(2025年春)
滑走路 | 運用(2024年現在) |
A滑走路(1期島)3500m | 離陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 着陸 |
↓↓↓
滑走路 | 運用(2025年春) |
A滑走路(1期島)3500m | 着陸 |
B滑走路(2期島)4000m | 離陸 |
2024年現在、関西空港のA滑走路(1期島)から離陸し、大阪湾を大きく旋回するため、混雑が発生している。
2025年春以降、関西空港のB滑走路(2期島)から離陸することで、旋回半径を小さくし、空域から短時間で離脱できるようになる。その結果、空域の混雑を緩和できる。
2030年神戸空港国際定期便就航
神戸空港(筆者撮影)
2025年春、神戸空港の1日の発着枠は国内線80回から国内線120回に増枠され、別枠で国際線チャーター便が就航する。
年間の発着枠は約2.9万回から4.4万回へ1.5万回増加する。
大韓航空が「神戸=ソウル(インチョン)」路線に国際線チャーター便を1日2往復(4便)就航させる。さらに、就航先は台湾路線も就航する可能性がある。
さらに、2030年に国際定期便が就航する予定で、1日の発着回数は国内線120回、国際線40回の合計160回となり、年間で約5.8万回となる。
神戸空港の利用者数予測では、国内線510万人、国際線190万人の合計700万人となる。
2030年、3空港発着枠合計50万回
2030年時点の関西空港の発着枠は年間30万回、伊丹空港は年間13.5万回、神戸空港は年間5.8万回となり合計約50万回になる予定。