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関空 第1ターミナル改修 2025年3月27日グランドオープン「国際線4,000万人(T1+T2)」 2025年3700万人(総計)予想、2030年5000万人(総計)予想

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関西エアポート株式会社は、2021年5月より700億円を投じてリノベーションを実施してきた「関西国際空港第1ターミナルビル」を2025年3月27日までに順次オープンする。

これにより「国際線処理能力は関空全体で年間4000万人」となり「空港機能」は完成するが、さらに2026年夏「新国際線商業エリア」を拡張しリノベーションが最終的完成する。

国際博覧会(大阪・関西万博)が開かれる25年度は、インバウンド(訪日外国人)需要の拡大で総旅客数は約3700万人を見込む。

さらに、2030年度の関空の総旅客数は最大で約5000万人を見込む。

空港内に点在していた共用ラウンジは1カ所に集約し、ビジネスとプレミアムの2種類を設置する(合計800席)。

開業日 内容
2025年2月26日 3階入国審査場(南) ・3階到着免税店舗(南)
2025年3月18日 ・4階保安検査場(北部分) ・4階サービス、物販店舗(北/南)

・3階入国審査場(北)・3階到着免税店舗(北)

・2階飲食店舗(フードコート内)

2025年3月27日 航空会社コモンラウンジ(KIX Lounge Premium、KIX Lounge Kansai)

コメント

リノベーション前の設計上の処理能力はT1(2500万人:国際線1200万人+国内線1300万人)、T2(835万人:国際線335万人+国内線500万人)の合計3335万人だった。

但し実際は、設計上の処理能力よりも多くの利用者数を受け入れたため、待ち時間が長くなっていた。

また、T1の国際線と国内線共用部分をすべて「国際線」とした場合、関空全体の国際線年間4000万人という意味だと思う。当ブログ試算では国内線は1250万人「T1+T2」で合計5250万人となると思う。

関西エアポートは、2030年度の関空の総旅客数は最大で約5000万人と予想しているので、2030年代前半に関空の処理能力が限界を迎える可能性がある。

2025年3月

  • 国際線ラウンジを3階にリニューアルし、1ヶ所に集約
  • ターミナル1に就航している航空会社のラウンジ利用者向けの共用ラウンジを新設
  • KIXにしかないラウンジを目指して「古都と都市」をキーワードとした「ビジネスラウンジ(2,970㎡)」と、最上級クラスの「プレミアムラウンジ(800㎡)」の2種類のラウンジを運営

2024年9月3日

  • 新しい国際線保安検査場はこれまで3カ所あった検査場を1カ所に集約・面積を拡張
  • 従来よりも長尺のスマートレーンを導入しレーン数も増やす。

 

関空 第1ターミナル改修 概要

関西エアポートは、2025年3月までに関西空港第1ターミナルを改修し、国際線旅客受け入れ能力(T1+T2)を4,000万人へ増加させる「関西国際空港第1ターミナルビルリノベーション工事」に2021年5月28日に着工した。

Phase1(フェーズ)~Phase4(フェーズ)の4段階で改修しており、2025年3月にPhase3(フェーズ)が完成し、2026年夏にPhase4(フェーズ)が完成しT1リノベーション工事が終了する。

2025年4月13日の大阪・関西万博までに「2F新国際線出発エリア南北商業施設」以外は運用開始する予定なので、海外からの万博観光客の受け入れには問題ないと思われる。

 

国際線/国内線エリア配置の見直し

 

  • 国際線ビルの面積を25%増
  • 国際線の駐機スポットを6か所増(34⇒40)
  • 国際線出発エリアの面積を60%増
  • 「国内線7スポット/際内共用2スポット」⇒「国内線5スポット/際内共用4スポット」に変更
  • 大林組が工事契約を2021年4月28日に締結している。
  • 国内線エリアは現在2カ所に分かれている保安検査場を1カ所に集約
  • 国内線保安検査場に一つのレーンで同時に複数人の手荷物を検査する「スマートレーン」を6台導入

 

投資額は防災対策と合計で1,000億円
  • 関空第1ターミナル改修費用「700億円」
  • 防災対策(護岸のかさ上げ、電源施設の地上移転)費用「約300億円」

引用・参照 産経新聞

https://www.sankei.com/west/news/201026/wst2010260015-n1.html

Phase(フェーズ) 内容
2021年5月28日 第1ターミナル改修工事着工
2022年10月 Phase1(フェーズ1) 2F新国内線エリア運用開始
2023年12月 Phase2(フェーズ2) 2F新国際線出発エリア中央等運用開始
2025年3月 Phase3(フェーズ3) 4F新保安検査場及び3F国際線ラウンジ運用開始
空港オペレーション機能完成
2026年夏 Phase4(フェーズ4) 2F新国際線出発エリア南北商業施設運用開始
関西空港の処理能力の推移

(当ブログまとめで100%の正確性はありません。)

ターミナル 年間処理能力(開港時) 年間処理能力(2026年)
第1ターミナル 2,500万人 4,415万人
(国際線1,200万人) (国際線最大3,715万人)
(国内線1,300万人) (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む)
第2ターミナル 835万人 835万人
(国際線285万人) (国際線285万人)
(国内線550万人) (国内線550万人)
合計(T1+T2) 3,335万人 5,250万人
(国際線1,485万人) (国際線最大4,000万人)
(国内線1,850万人) (国内線1,250万人~最大1,850万人・共用を含む)

ちなみに、2019年暦年の関西空港の年間利用者数は3,191万人(国際線2,493万人・国内線698万人)だった。

T1の「国内線7スポット/際内共用2スポット」→「国内線5スポット/際内共用4スポット」となるので国内線で利用できるスポット数は最大9で変化ないので、国内線処理能力は同一を予想した。

 

T1とT2の国際線・国内線処理能力を調べてみたが、「設計上の処理能力」なのか?「実際に受け入れている人数」なのかが曖昧で、数字に整合性が取れない。

参照
  • 産経新聞「(関空全体の)年間4335万人の受け入れが可能になる。」https://www.sankei.com/west/news/180401/wst1804010016-n1.html
  • このリノベーションを通じて、T1とT2を合わせた国際線キャパシティを現在の年間2000万人強から年間4000万人にまで拡大させていく計画だ。https://www.travelvoice.jp/20191213-143160
  • 当ブログで総合的に予想すると、現実の受け入れ能力は、関空全体で5,250万人(国際線4,000万人+国内線1,250万人)と予想している。

 

2030年代の8000万人へ

大阪夢洲へのIR(統合型リゾート)誘致が成功すると年間700万人の外国人利用者が増加する。空港利用者としては入国+出国の合計で1,400万人増加することになる。

このため、2030年代を目標に関空2期島のT2を大幅に増強し、関空全体の処理能力を年間8,000万人までの増強を検討している。

 

増強方法

現在のT2を大幅に増強し、処理能力を3,665万人増加させる。これは2025年の増強後のT1の処理能力4,415万人に匹敵する規模で、2期島にT1規模のターミアルをもう1棟新築するようなイメージだ。

さらに1期島と2期島を繋ぐ誘導路をもう1か所新設する。

 

費用

T2と同じLCC仕様の簡素な場合でも2,000億円~3,000億円かかると思われる。T1仕様の場合4,000億円~5,000億円かかるかもしれない。

費用の8割は財政投融資を利用し金利は限りなく0%に近いと思われる。

ちなみに、成田空港の第2滑走路の延伸(2,500m→3,500m)と第3滑走路(3,500m)新設の費用約5,000億円のうち8割の4,000億円は財政投融資が活用される見通しで関空についても同様に8割は財政投融資を利用すると予想される。

ターミナル 年間処理能力(開港時) 年間処理能力(2026年) 年間処理能力(2030年代)
第1ターミナル 2,500万人 4,415万人 4,415万人
(国際線1,200万人) (国際線3,715万人) (国際線3,715万人)
(国内線1,300万人) (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む) (国内線700万人~最大1,300万人・共用を含む)
第2ターミナル 835万人 835万人 3,665万人
(国際線285万人) (国際線285万人)
 (国内線550万人)
合計(T1+T2) 3,335万人 5,250万人 8,080万人
(国際線1,485万人) (国際線4,000万人)
(国内線1,850万人) (国内線1,250万人~最大1,850万人・共用を含む)
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