神戸空港(筆者撮影)
神戸新聞によると
「関空、伊丹空港、神戸空港のあり方」を話し合う「関西3空港懇談会」は、現在午後10時までとなっている神戸空港の運用時間を午後11時まで延長するよう国に規制緩和を求める方向で調整しているという。
引用・参照 神戸新聞
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201904/0012233930.shtml
スポンサーリンク
コメント
現在、神戸空港の発着枠は国内線のみ1日60便(30往復)で、運用時間は午前7時~午後10時までの15時間に制限されている。
神戸空港 | 現在の運用 | 規制緩和案 |
運用時間 | 午前7時~午後10時(15時間) | 午前7時~午後11時(16時間) |
発着枠 | 1日60回 | 1日80回(調整中) |
単純に計算すると、現在15時間運用で1日60回なので、1時間当たり4回となる。
運用時間を1時間延長することで、現在1日60回(30往復)の発着枠を20便(回)増便して1日80回(40往復)とする方向で調整しているようだ。
国土交通省の動き
国土交通省は、まず神戸空港の運用時間延長の流れを作り、伊丹空港周辺自治体を焦らせ、伊丹空港の運用時間を延長させる魂胆と思われる。
したがって、神戸空港と伊丹空港の運用時間1時間延長を「ワンセット」として逆に提案してくる可能性もある。
すんなり「神戸空港」だけ規制緩和されるかどうかは不透明。
神戸市・兵庫県の動き
今後、井戸兵庫県知事、久元神戸市長は、国内線の運用時間延長を足掛かりに、2021年のワールドマスターズゲームズ、2025年の大阪万博までに段階的に神戸空港の国際化を目指すと予想されている。
ただ、井戸兵庫県知事は、午前0時までの2時間延長を主張しており、場合によっては「関西3空港懇談会」の開催が2019年5月にずれ込む可能性もある。
関西3空港懇談会の動き
2018年12月24日に「関西3空港懇談会」が8年ぶりに開催され、2019年4月以降に再び開催されると見られる。
現在の関西3空港の役割分担
空港名 | 役割分担 |
関西国際空港 | 関西の基幹空港であり、国際線が就航するのは関空に限定する。 |
伊丹空港 | 国内線の基幹空港で、騒音対策のため、発着回数は1日370便、運用時間は7時から21時までの14時間とする。 |
神戸空港 | 150万都市神戸及びその周辺の国内航空需要に対応する地方空港で、運用時間は7時から22時までの15時間、1日の発着回数は60回が上限とする。 |
また、関西空港については、年間23万回の発着回数を超えて使えるよう規制緩和を求める動きがある。