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神戸市、三宮駅前広場拡張計画変更、最終的に3車線を残す

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神戸市は、三宮駅南側交差点を歩行者と公共交通優先の空間に改造する「三宮クロススクエア」構想で、車道を完全に廃止する計画を見直し、最終的に3車線を残す方針。

  • 現行                            10車線
  • 第1段階(2025年ごろ)  6車線
  • 第2段階(2030年ごろ)  3車線

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三宮ターミナルビル計画

神戸市が2018年6月に公開した三宮交差点の2030年のイメージを見ると、左に紫色で三宮ターミナルビルのシルエットが描かれているように見える。

以前に公開されたイメージ図にも三ノ宮駅前広場の西側に「三宮ターミナルビル」と思われる建物が描かれている。

出典 神戸市

この2つのイメージ図から、予想すると

  • 三宮ターミナルビルは、ミント神戸と駅前ローターリーを挟んでシンメトリー(左右対象)の位置に建設されるように思える。
  • そごう神戸店のように曲線、Rをつけた建物になると思われる。
  • ポートライナーを6両から8両化するため旧三宮ターミナルビルを西側に移動する必要があるが、神戸市のイメージ図と矛盾はない。
  • 「三宮ターミナルビル」は旧ビルの面積は約2万平米だったが、新駅ビルの面積は3万平米~5万平米になるのではないか?
  • 景観条例から三ノ宮駅周辺は高さ上限165mとなる。しかし、ミント神戸の高さ90m、神戸阪急ビル東館の高さ120mと同程度になるのではないか?

三宮ターミナルビルの配置(当ブログの予想)

三宮クロススクエアのイメージ図(出典 神戸市)

神戸市のイメージ図はディテールが正確に表現されている。

というのは、上のイメージ図の「街灯」と同じ「街灯」を旧居留地で見かけたことがあるからだ。

「フラワーポット付街灯(ポール)」のようなものだが、旧居留地で見かける。

神戸市としては、三宮クロススクエアを旧居留地のような感じにするつもりではないか?
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コメント

神戸市は駅ビルから利用者が出て、三宮~元町~ウォーターフロントを歩いて回遊することを目標にしているように思える。

したがって、駅ビルは3万平米くらいの規模がいいと思っているのではないか?

これで利益を得るのは三宮周辺の個店だろう。

逆に、三宮駅ビルが10万平米の巨大ビルになると利用者が駅ビルから出てこないので三宮周辺の個店の経営が厳しくなる。

したがって、神戸市は巨大駅ビルを望んでいないように思える。

もし、三宮に10万平米の巨大ビルを作ってもグランフロン大阪の50万平米には負ける。さらに大阪では、うめきた2期計画があり、JR大阪駅周辺の超高層ビルを合計すると200万平米くらいになる。

神戸市は「大阪とは違う」ことを重視するから、敢えて「小規模な個店」「路面店」で集客しようとしているのではないか?

小規模な観光地なら成功する可能性があるが、150万都市で、小規模な駅ビルや周辺の個店で集客できるのか?

旧居留地も全体的に人出が少なく、大丸神戸店周辺だけ人出がある状態。ただ、高級店は客単価が高いので人出=売上ではない。むしろ人出が少ないことは購入客にとってはいいことかもしれない。

神戸市の取り組みは「実験的」で成功するか、失敗するかは現時点では判断できない。

ただ、今の世の中で、平日、街歩きしてカフェでお茶や食事をして、帰りに高級ブランド品を買う富裕層がそんなにいるだろうか?

平日は会社帰りに駅ビルで手早く買い物したいというニーズの方が高いのではないか?

出典 厚生労働省

「夫婦共働き世帯」が約6割以上というライフスタイルと神戸市の計画はミスマッチのように思える。

神戸市の計画では、平日の人出は全く期待出来ない。休日は遠方からも集客できるだろうが、休日だけしか売上が上がらないと店舗経営は苦しい。

結局、三宮という街全体が衰退するのではないか?

「三宮周辺の個店を保護するため」に駅前ビルを小規模にすると言うと話が通らない。しかし、「大阪とは違う、神戸の景観を保護するため」に三宮駅ビルの高さ制限をすると言うと、神戸人の「潜在意識」を刺激して賛同を得やすい。

神戸人は「大阪とは違う」ことに共感するので、そこをうまく特定の勢力に利用されているのではないか?

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