神戸空港の第2ターミナルが「2025年4月18日」に開業する。
しかし、福岡空港や関西空港のターミナルビルは夏ダイヤの始まる「2025年3月30日」の前にリニューアルオープンしている。
なぜ、神戸空港だけ「2025年4月18日」なのだろうか?
神戸空港「第2ターミナルビル」の概要
神戸空港(筆者撮影)
施設名 | 神戸空港「第2ターミナルビル」 |
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所在地 | 神⼾市中央区神⼾空港1 |
延床面積 | 18,700㎡(当初17,000㎡) |
階数 | 2階建 |
運用 | 国内線(40回/日)と国際線チャーター便に対応 |
建設費 | 150億円(全体283億円) |
供用開始 | 2025年4月18日 |
ロビー機能 | ロビーでは、搭乗手続きのスムーズ化、送迎者の待機場所の確保、総合案内機能、両替所などのサービス機能を配置するとともに、山・海を望む賑わい施設を配置 |
国内線エリア機能 | 搭乗者のスムーズな保安検査、空の旅の始まりを心地よく過ごせる搭乗待合室、商業施設、手荷物受取所などを配置 |
国際線エリア機能 | 国内線エリアの機能に加えて、スムーズな出国審査、入国審査を行うことができる施設を配置 |
その他機能 | 国際線に必要となる出国・入国審査のためのCIQ事務所、運航する各航空会社の事務所、建物に必要な機械室等を配置 |
第2ターミナルを利用する国内線がない
2025年3月30日、神戸空港の国内線発着枠は、1日最大80回→120回に拡大された。
拡大された国内線40回と国際チャーター便に対応するために「第2ターミナルビル」を建設した。
しかし、「第2ターミナルビル」を利用する国内線はない。
ちなみに、2025年3月30日にトキアエアが「神戸=新潟」に就航したが、既存の「第1ターミナルビル」を利用する。
神戸空港の発着回数は、37往復(74回)から42往復(84回)に増加したが、60往復(120回)には届いていない。
2025年3月30日に「第2ターミナルビル」を開業しても利用する国内線がないので、開業する意味がない。
なぜ「2025年4月18日」開業なのか?
国際チャーター便が「2025年4月18日」に就航するから、それに合わせて「第2ターミナルビル」を開業する。
航空業界に詳しい人なら分かると思うが、全世界的に航空業界は「夏ダイヤ(3月30日~10月25日)」「冬ダイヤ(10月26日~)」という2つのスケジュールで動いている。
「2025年4月18日」に開業するのは不可解だ。
当ブログが思うに、海外エアラインは3月30日に就航しても利用者がいないと判断したと思う。
2025年4月13日に大阪万博が開幕する。開幕直後は混雑したり大阪のホテル代が高くなるので、開幕から5日後の2025年4月18日に就航するのだと思う。
神戸空港国際チャーター便は、大阪関西万博向けに就航するのであって、万博が終われば撤退する可能性もある。
万博閉幕以降の国際チャーター便の維持、第2ターミナルを利用する国内線の誘致に努力する必要があると思う。