大阪の致命的な欠陥
この街には致命的な欠陥がある。市中心部をめぐる「JR大阪環状線」の西半分が、ほとんど開発できていないのだ。弁天町駅前や臨海部の南港
は、負の遺産でもある。この窮状を打開するためにも、大阪府市が一体となって都市問題に取り組む大阪都構想には可能性を感じる。産経 pic.twitter.com/pFrP1v7w9P— ズームカー (@zoomcar63) 2018年5月11日
産経新聞によると「JR大阪環状線の西半分が開発されていない」から「致命的欠陥」だそうだ。
つまり、産経新聞は東京の山手線と比較して、大阪は環状線が発展していないことを欠陥と言っているだけだ
東京の山手線は、東北からは上野、埼玉からは池袋、八王子からは新宿、横浜からは渋谷、品川がターミナルになっているに過ぎない。
都内山手線沿線のデパート売上(2017年)
- 上野駅 松坂屋上野店 408億円
- 池袋駅 西武池袋本店 1,865億円
- 新宿駅 伊勢丹新宿本店 2,685億円
- 渋谷駅 東急渋谷本店 918億円
- 日本橋 三越日本橋本店 1,329億円
大阪の場合、梅田(阪急+阪神)、なんば(南海)、天王寺(近鉄)、京橋(京阪)と各私鉄のターミナルになっている。それだけで十分だ。
大阪のターミナル駅別 デパート売上(2017年)
- 梅田駅 阪急うめだ本店 2,205億円
- なんば 高島屋大阪店 1,299億円
- 天王寺 あべのハルカス近鉄本店 1,023億円
東京で1,000億円以上のデパートがある駅は3駅で、大阪も3駅でしかない。
JR大阪環状線の西側には大阪湾があるので、住宅地が狭く、そこに拠点を作ってもアクセスできる人間は少ない。もしそこを拠点駅としても、逆に多くの人にとって不便になるだけだ。
産経新聞は大阪湾に人間が住んでいると思っているのだろうか?
産経新聞は、東京の山手線のターミナル駅には数百万人単位の後背人口があるということを理解してない。