出典 神戸市
2017年の神戸空港利用者は年間304万人と2006年の開港以来、過去最高を記録した。2018年4月に神戸空港は民営化され、利用者が増加する可能性がある。
そのため、神戸市三宮駅から神戸空港への輸送力増強のためポートライナーを現在の6両編成から8両編成への増強を検討する。
神戸市は6両編成から8両編成に増やすための調査費など3,500万円を2018年度当初予算案に盛り込んだ。
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ポートライナーの輸送力
輸送機関 | 編成数 | 輸送力 |
ポートライナー2000型 | 6両編成×19本 | 300座席 |
ポートライナー2020型 | 6両編成×2本 | 300座席?立ち席拡大 |
連節バス(BRT)2018年夏 | 2両 | 116人? |
ポートライナー8両編成(将来) | 8両編成 | 400座席 |
現在の6両編成のポートライナーの座席数は300座席で、8両編成になれば400座席となり、約33%輸送力が増加する。
しかし、8両編成化のためには、既存の駅のホームの延長などの工事が必要で、工事期間は数年、費用は数百億円かかる。
そのため、短期的な混雑対策として、神戸空港と三宮駅間を連節バス(2両 BRT)の運行を2018年夏から実施する方針。
ポートライナー三宮駅
ポートライナー三宮駅を8両対応するには駅ホームを延長する必要があるが、東側はカーブになっており、延長は難しい。
(2019年2月17日 神戸新聞では、三宮駅ホームを東側に20m~30m延伸する方針と報道した。)
駅ホーム西側は「JR三宮ターミナル」になっており、こちらも延長は難しいが、「JR三宮ターミナルビル」は建替えする予定でJR次第ではホームを延長できるかもしれない。
コメント
朝夕のポートライナーが混雑しているのは事実だが、それは三宮駅~医療センター駅(市民病院前)の間で、医療センター駅を過ぎると利用者はかなり減少する。
神戸空港利用者数年間304万人と言っても1日あたり8,330人に過ぎない。
神戸空港の運用時間は午前7時~午後10時の15時間なので、1時間当たり555人となる。連節バスの定員は116人なので、1時間当たり3往復6便(20分間隔)で走行させれば空港利用者をすべて運べる。
実際には空港へ車でアクセスする人もいるので、連接バス(BRT)で十分対応できる。
現状では、神戸空港利用者のために、数百億円の費用をかけて、ポートライナーを増強する意味はない。
ポートライナーの混雑は、神戸空港利用者の増加というよりも、ポートアイランド内に大学など学校を誘致した結果、ポートライナー利用者が増加した原因の方が大きいのではないか?
実際、2016年度のポートライナー利用者数は2,679万人だが、神戸空港利用者数は304万人(2017年)と最大でもポートライナー利用者数の約11%に過ぎない。
ポートアイランド内の大学
- 神戸学院大学
- 兵庫医療大学
- 神戸女子大学・神戸女子短期大学
- 夙川学院短期大学