神戸空港(筆者撮影)
2025年3月、神戸空港のサブターミナルが開業し、国際チャーター便が就航、国内線の発着枠も1日80回(40往復)から120回(60往復)に増加する。
なお、国際チャーター便の発着枠は1日120回(60往復)の計算外となる。
サブターミナルと周辺整備の事業費283億円は、神戸市が借入金で整備し、施設利用料などから償還する。
そこで、当ブログで「神戸空港サブターミナル」の採算性を試算してみました。
出典 神戸市
2025年3月 |
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2030年頃 |
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出典 神戸市PDF
施設名 | 神戸空港サブターミナル |
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所在地 | 神⼾市中央区神⼾空港1 |
延床面積 | 18,700㎡(当初17,000㎡)
(既存ターミナル18,600㎡:4階建) |
階数 | 2階建 |
建設費 | サブターミナル150億円(当初90億円)
周辺整備を含め283億円 |
供用開始 | 2025年3月 |
利用者数予測 | 700万人(2030年)
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サブターミナル単体の建設費は当初計画の90億円から150億円に増額されたが、全体の整備費は同額で変わらない。
サブターミナルは一時的に神戸市が借入金により整備し、空港施設利用料や賃料等により償還する。
旅客サービス施設使用料(PSFC)旅客保安サービス料(PSSC)予想
PSFC | PSSC | 合計 | |
神戸(国際線)予想 | 1,200円(出発のみ) | 300円(出発・到着) | 1,500円(出発)
300円(到着) |
関空(T1国際線) | 2,780円(出発のみ) | 320円(出発・到着) | 3,100円(出発)
320円(到着) |
関空(T2国際線) | 1,250円(出発のみ) | 320円(出発・到着) | 1,570円(出発)
320円(到着) |
神戸(国内線)予想 | 300円 | 300円 | |
関空(T1国内線) | 320円 | 320円 | |
関空(T2国内線) | 出発420円
到着370円 |
出発420円
到着370円 |
神戸(国際出発)予想 | 1,500円×約11万人 | 1億6500万円 |
神戸(国際到着)予想 | 300円×約11万人 | 3300万円 |
神戸国内線(20回・10往復) | 300円×73万人 | 2億1900万円 |
神戸国内線(40回・20往復) | 300円×146万人 | 4億3800万円 |
合計1(国内20回・10往復) | 1億6500万円(国際出発)
3300万円(国際到着) 2億1900万円(国内線) |
4億1700万円 |
合計2(国内40回・20往復) | 1億6500万円(国際出発)
3300万円(国際到着) 4億3800万円(国内線) |
6億3600万円 |
神戸空港利用者数予測(2030年)
神戸市の試算では2030年の空港全体の利用者数は700万人で、国内線は510万人、国際線は190万人となっている。
国内線 | 国際線 | |
2023年 | 344万人 | 0人 |
2030年 | 510万人 | 190万人 |
神戸市 | 180万人 | |
神戸以外の兵庫県 | 130万人 | |
大阪北部 | 110万人 | |
京都・滋賀 | 40万人 | |
その他 | 50万人 | |
東アジア | 150万人 | |
東南アジア | 40万人 |
2030年の神戸市の予測では国内線全体で510万人、うち神戸市民は180万人となっている。
毎年、神戸市民90万人が神戸空港を1回(2往復)利用する予測になっている。
想定される国内線路線予測
出典 神戸市
神戸空港=成田空港路線に1日10便(5往復)就航し、年間利用者数51万人の予測になっている。
スカイマークは成田空港から2015年に撤退しており、1日10便(5往復)も運航するとは思えない。
また、ANAも伊丹空港=成田空港は2便(1往復)なので、神戸空港=成田空港に1日10便(5往復)も運航するとは思えない。
では、神戸空港=成田空港間に1日10便(5往復)も運航するエアラインはどこか?
個人的には、ピーチアビエーションと予想していた。
そして、サブターミナル全体を関空T2のようにピーチアビエーションが1社で利用すると予想していた。
しかし、大韓航空が国際チャーター便を就航させるので予想が外れた。
コメント
- 神戸=成田51万人、神戸=福岡22万人の73万人って実現可能だろうか?