youtubeやtwitterの情報によると、2020年9月9日午前9時頃、伊丹空港の航空交通管制圏(半径9km)に飛行許可(通過許可)のない自家用ヘリが無断で進入した。
この自家用ヘリは北東から飛来し、伊丹空港の管制官の呼びかけを無視し、伊丹空港の1マイル(約1.85km)まで接近し、高度1,000フィート(300m)の低空で伊丹空港の滑走路の南側(着陸機の進入ルート上)を無断で通過横断した。
これにより、伊丹空港の離陸機2機、着陸機1機の発着が遅延した。
自家用ヘリは有視界飛行方式(VFR)によって飛行していた。youtubeなどでは「Unknown VFR」と表現されている。ちなみに計器飛行方式はIFRと言う。
概要(当ブログまとめ)
発生年月日 | 2020年9月9日(水) 午前9時頃 |
発生場所 | 大阪府豊中市~兵庫県尼崎市~兵庫県伊丹市 |
航空機種類 | 回転翼機 |
事故等種類 | 管制官の許可なく、高度300mで伊丹空港の管制圏を無断進入・横断 |
概要 | 2020年9月9日、伊丹空港から1マイル(約1.85km)圏に飛行許可(通過許可)のない自家用ヘリが高度1,000フィート(300m)の低空で無断進入・横断した。
これにより、伊丹空港の離陸機2機、着陸機1機の発着が遅延した。 管制官が異常事態と判断し「日本語」で呼びかけるが、自家用ヘリは全く応答しなかった。 |
飛行機の航跡と管制官の音声
伊丹空港ゴーアラウンド動画(今回とは別)
伊丹空港は1日370便の航空機が発着している。
その混雑空港に1.6km、高度300mという低空で無断飛行するとは、重大事故が発生していたかもしれない。
管制官の指示に従わない航空機に対しては、現状では無線で呼びかけるしかできない。
何らかの対策が必要ではないか?
改めてyoutubeを見ると、今回とは別の事象だが、伊丹空港の滑走路を離陸中の飛行機の直後に、着陸機が滑走路に進入し、着陸を取りやめ再び上昇(ゴーアラウンド)する動画も上がっている。
伊丹空港の安全性について、見直しすべき時期ではないか?
伊丹空港には2本の平行滑走路があり、ターミナルから遠いB滑走路から離着陸する場合、手前のA滑走路を横断することになり誤進入の危険がある。
神戸空港(2,500m滑走路×1本)や関西空港(4,000m×1本、3,500m×1本)があるのに、伊丹空港に2本(3,000×1本、1,828m×1本)も滑走路が必要なのか?
しかも、B滑走路(3,000m)には計器着陸(ILS)できるが、A滑走路(1,828m)は手動着陸しかできないという危険性がある。
A滑走路を廃止してはどうか? 1日370便を300便くらいに減便してはどうか?
また、B滑走路(3,000m)も北側2,500mに短縮すれば、新大阪付近の飛行高度も15m程度上がり、建物の高さも現在の「高さ100mから ⇒ 高さ115m」となるのではないか?