出典 日本国際博覧会協会
大阪メトロは、2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)まで、大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)を延伸し新駅「夢洲駅(仮称)」を建設する。
しかし、大阪市が新駅「夢洲駅(仮称)」周辺整備を担う民間事業者を公募したが応募がなかったことを受け、松井一郎大阪市長は2021年8月31日、新駅「夢洲駅(仮称)」周辺施設を公費で整備する考えを表明した。
大阪市は、新駅「夢洲駅(仮称)」周辺の約33,000㎡の市有地を借りて施設を建設する民間事業者を募集したが、2021年7月の締め切りまでに応募がなかった。
大阪市は、新駅「夢洲駅(仮称)」の改札付近や地上までの通路などの整備を公費で負担し、商業施設の建設などが想定される土地の開発は、改めて公募する方針。
参照 産経新聞 https://www.sankei.com/article/20210831-WFEKMP3XBRIFDEWF2FDZFBF5RU/photo/OIOZNC2DKZMGLODYZ5XWKPI7SA/
2025年大阪・関西万博 開催概要
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
コンセプト | 未来社会の実験場 |
会期 | 2025年4月13日(日)~2025年10月13日(月)/184日間 |
会場 | 大阪市花区の人工島「夢洲」 |
会場面積 | 155ha |
アクセス | 大阪メトロ中央線(北港テクノポート線)延伸・新駅設置予定 |
経費 | 1,850億円(会場建設) |
800億円~830億円(運営費) | |
来場者数 | 2,800万人 |
入場料(予想) | 4,800円(当日・大人) |
大阪府・市が誘致を進める統合型リゾート(IR)の国の認可が遅れているため、期間が半年のみ万博のために、民間企業としては数百億円の投資は行えない。
東京の政府のIR整備の手続きの遅れが、大阪の開発の遅れにつながっている。やはり、IR設置が正式に決定しない限り、本件の商業施設の建設は遅れると予想される。
大阪市を発展させるためには、やはり国を動かす政治力が必要になっている。2021年秋の衆議院選挙で維新が20議席~30議席を獲得しないと、民間企業が大阪に投資しようと思っても、東京の政府の認可が得られないため、開発断念というプロジェクトが出てくるかもしれない。
また、立憲民主党が推薦し当選した横浜市長はIR中止を提案しており、立憲民主党が衆議院総選挙で過半数を握れば、国のIR整備計画自体が中止になる可能性もある。
そうなると、民間投資額1兆円とも言われる大阪IRも中止になり、計画されている数々のプロジェクトや外資系高級ホテル進出も中止になる可能性もある。