フランス政府は、交通機関による温暖化ガス排出量を削減するため、2時間半以内で到着する地域までの短時間フライト(国内線)を禁じる予定だという。この法案は賛成多数で可決されており、今後上院(元老院)でさらに審議された後、成立する見通しだ。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/a9bc2eb0bf8d42ffcaae93e7b8757fab76eb87a6
- オランダは2013年から短距離の航空路線を廃止
- オーストリアは2020年6月、350km以内の航空路線については、30ユーロ(約3,900円)の税金を課税し、列車で3時間以内の航空路線を廃止した。
二酸化炭素排出削減の動きにより、2030年代にはガソリン車が急速に減少すると見られる。今後、世界各国で短距離航空路線が廃止になれば、日本も従わざる負えなくなるかもしれない。
乗客1人1マイル当たりの二酸化炭素排出量(欧州環境機関EEA)
交通機関 | 二酸化炭素排出量 |
列車 | 14g |
自動車 | 158g |
飛行機 | 285g |
羽田空港=伊丹空港路線の飛行距離は400km、新幹線の所要時間は約2時間30分(515km)なので、もしかしたら廃止の対象になるかもしれない。
ただ、この路線の利用比率は飛行機15%対新幹線85%なので、飛行機路線が廃止されても大きな影響はない。
また、伊丹=福岡の利用比率は飛行機15%対新幹線85%、新幹線の所要時間2時間30分とほぼ同じ状況なので、こちらも将来的に廃止になる可能性があると思う。
航空機路線別利用者数(2019年)
航空路線 | 飛行機利用者数 |
羽田=伊丹 | 544万人 |
伊丹=福岡 | 59万人 |
伊丹空港全体の利用者数 | 1,650万人 |
もし、新幹線で2時間30分の航空路線が廃止されると、伊丹空港の利用者数は2019年の1,650万人から、年間1,047万人と大きく減少することになる。
2027年、東京=名古屋間にリニア中央新幹線が開通予定、2037年に東京=新大阪間のリニア全線開通予定になっており、同区間の航空路線の存続が問題になってくるかもしれない。
2030年ガソリン車廃止の動き
国名 | ガソリン車(販売禁止)時期 | HV(販売禁止)時期 |
イギリス | 2030年 | 2035年 |
日本 | 2030年代半ば | |
フランス | 2040年まで | |
中国 | 2035年 | |
アメリカ・カリフォルニア州 | 2035年までに | |
カナダ・ケベック州 | 2035年までに |