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中部空港、新滑走路2028年3月供用開始 2045年以降(第2滑走路完成)年間発着回数15万回 ⇒ 25万回へ

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中部空港(出典 愛知県)当ブログで加工

国土交通省と愛知県などは、中部国際空港(愛知県常滑市)の現滑走路の東側と西側に新たな2本の滑走路を建設する。

まず、東滑走路(B滑走路)を2025年に着工し2028年3月に供用開始する。

その後、西滑走路(新A滑走路)を2045年以降に完成させる予定(当ブログ予想 埋め立て工期15年+新滑走路工期2年)。

スケジュール(当ブログまとめ)

滑走路 発着回数(滑走路本数)
2005年 3,500m(現滑走路×1本) 年間15万回(滑走路×1本)
2025年 東滑走路3,290m着工 年間15万回(滑走路×1本)
2028年3月31日 東滑走路3,290m完成(現滑走路は大規模改修) 年間15万回(滑走路×1本)
2028年以降 東滑走路3,290m+現滑走路3,500m供用再開 年間18万回(滑走路×2本)
2045年以降 西滑走路3,500m着工・完成(完成後現滑走路廃止) 年間25万回(滑走路×2本)

 

東滑走路(B滑走路)

現滑走路(A滑走路3,500m×60m)の東約210mの誘導路を改修し東滑走路(B滑走路3,290m×45m)を建設する。

2025年4月以降に着工し、2028年3月31日に供用開始する予定。

その後、現滑走路(A滑走路3,500m×60m)は運用を停止し、大規模改修を実施する。

現滑走路の補修完了後は新滑走路(B滑走路3,290m×45m)とあわせて2本を活用し、現行の年間発着回数15万回の1.2倍にあたる18万回とする。

2005年開港の中部空港は滑走路の老朽化が進んでおり、いずれ大規模改修が必要になるが、滑走路1本のため深夜に改修するしかない。

その場合、改修のため10年間に渡り、毎日5時間~6時間改修工事のため滑走路を閉鎖する必要がある。例えば午前0時~午前6時の間、飛行機が離着陸できないと予想される。

そこで、現滑走路の210m東側に「東滑走路3,290m(総工費150億円→226億円)」を新設し、その後、現滑走路(3,500m)は運用を停止し大規模改修を行う。

 

西滑走路(新A滑走路)

2045年以降に西滑走路(新A滑走路3,500m×45m)を完成させ、現滑走路(A滑走路)は運用廃止する。

最終的に東滑走路(B滑走路3,290m)と西滑走路(新A滑走路3,500m)の2本の滑走路で運用し、発着能力を現行の年間15万回から1.6倍の25万回に引き上げる。

埋立工事の工期は15年で、2028年に着工しても完成は2043年になる。その後、滑走路の建設に着工するため滑走路の完成は2045年頃になるのではないか?

国際基準では滑走路間隔が760m以上離れた場合は、2本の滑走路をセミオープンパラレル運用できる。

当ブログの推測では、中部空港の西側海域は水深が急に深くなるため、セミオープンパラレル運用するために現滑走路から760m西側(オープンパラレル運用なら1310m西側)に建設すると建設費用が膨大になる。

そこで、まず現滑走路から東に210mずらして東滑走路を建設し、そこから約760m西側に「西滑走路3,500m」を建設するのだと思う。

結局、西側滑走路は、現滑走路から550m(760m-210m)西側に建設されると思われる。

  • 滑走路間隔が760m以上~1310m未満の場合は、セミオープンパラレル運用
  • 滑走路間隔が1310m以上の場合は、オープンパラレル運用

 

出典 国土交通省

国際基準では平行滑走路の最小間隔は700フィート(210m)とされているので、現滑走路から210m東に離れて建設すると思われる。

現滑走路の大規模改修が完了すると「東滑走路を離陸専用」「現滑走路を着陸専用」に使用する。

但し、2本の滑走路の間隔が狭くクロースパラレル運用となるため発着回数は現在の15万回から18万回にしか増加しない。

 

中部空港の沖合の埋立合意

2021年1月29日、国と漁業者は中部空港の沖合260ha(西工区230haと南東工区60ha)の埋立の補償交渉に合意した。

工区 面積
西工区 230ha(長さ4270m)
南東工区 60ha
合計 290ha

西工区の西側滑走路が建設される予定で、面積230haと南北方向の長さ4270mから計算すると東西方向の長さは、約540mとなる。

 

コメント
  • 2030年代にリニア中央新幹線(品川~名古屋)が開業する予定であり、さらに新大阪まで延伸すると、東京や大阪の利用者を中部国際空港に取込む目的があるのかもしれない。成田や関空よりも国際航空運賃が片道1万円以上安いならリニア運賃を払っても中部国際空港を利用するとトータルの費用が安くなる可能性がある。
  • 滑走路が1本の場合、毎日深夜1時~早朝4時くらいの間に保守点検をするため、完全24時間運用はできない。クロースパラレル運用でも保守時間をずらせば、完全24時間運用は可能となり、国際航空貨物便の就航も期待できる。
  • 2018年9月4日、台風21号の被害により関空は約10日間閉鎖され、完全復旧まで7か月かかった。そのような災害の場合に、中部国際空港に東京や関西の利用者を取り込める。
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