2021年5月7日現在、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種回数は438万回で累計39人が死亡した。
引用 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/national/20210513-OYT1T50099/
2021年4月末の段階で、日本のワクチン輸入量は2,800万回なので、少なくとも2,380万回が使用されていない。
特に高齢者の接種回数は、2021年4月12日~4月30日の20日間の1日平均で約1万回でしかない。明らかに高齢者へのワクチン接種回数を少なくしているように思える。
実際、自衛隊が東京と大阪に大規模接種会場を設営し、総務省内に新型コロナワクチン接種地方支援本部を設置するなど、厚生労働省が積極的にワクチン接種をする動きはない。
438万回の接種で39人死亡
438万回の接種で39人が死亡したということは、日本全体では1億人×2回=2億回の接種をすると、1,780人が死亡する計算になる。
しかも、現在までの438万回の接種回数のほとんどは20代~60代の医療従事者なので、65歳以上の高齢者への接種が本格化した場合、死亡者数がもっと多くなる可能性がある。
政府のワクチン接種の予定は2021年7月末までに高齢者3,600万人×2回=7,200万回分を完了すると報道されている。
仮に1日に72万回接種するなら、100日間で高齢者への接種7,200万回が完了するが、その100日間で、641人が死亡する計算になる。
つまり、毎日6人が死亡することになり、最悪の場合、ワクチン接種は中止になる可能性がある。
厚生労働省としては、高齢者の死亡率を見極めているために、ワクチン接種を少なくしていたのではないか?
アメリカ人と同じ分量のワクチン投与でいいのか?
ファイザー製の新型コロナワクチンの投与量は30㎍でアメリカも日本も同じ量だ。
国別平均体重 | 成人男性 | 成人女性 | 投与量 |
日本 | 70kg | 50kg | 30㎍ |
マメリカ | 90kg | 75kg | 30㎍ |
- アメリカでの治験(投与量30㎍)と整合性をとるため、日本国内でも同じ投与量30㎍で治験を行ったのではないか?
- 厚生労働省が、日本人向けに投与量を少なくすべきだと考えても、投与量20㎍の治験を行っていないため、勝手に投与量を減らすことが法律的にできないのかもしれない。
20代~40代に接種すべきではないか?
厚生労働省の発表では、438万回の接種で39人が死亡、3600万人の高齢者に接種すると死者数は641人以上になる可能性がある。
一方で、年齢別の感染者数は20代が最も多く、20代~40代に感染が急拡大している。
したがって、体力のある20代~40代にワクチン接種をして、高齢者への感染を防止すべきではないか?
難しい政治判断ではあるが、それしか感染を押さえる方法はないと思う。
役人的発想ならば、高齢者接種は現状維持の1日1万回程度に抑制して、20代~40代のエッセンシャルワーカーを医療従事者に準じて接種を開始する方法もある。
エッセンシャルワーカーの範囲を広くして、鉄道やバスなどの交通機関関係者、スーパーの店員さ、百貨手の店員さん、宅配便の運転手さん、金融機関や市役所などの窓口担当者などの20代~40代に大規模にワクチン接種をすれば、高齢者への感染を予防できると思う。