フェーズ1(10年後)のイメージ(出典 茨木市)
大阪府茨木市は「阪急茨木市駅西口駅前周辺整備基本計画(案)」を公表し、市民から意見を募集している。https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/toshiseibi/shigaichis/menu/48707.html
- 阪急茨木市駅西口の駅前ビル(茨木ビル・永代ビル)、市営駐車場、西口広場の合計2.0haを再開発整備するもので3段階に分けて整備する。
- 現在の市営駐車場に「フェーズ1(10年後)」として「超高層タワーマンション」を建設する計画。
- 市営駐車場の敷地面積は「2,273.22㎡」なので、45階建ての超高層ビルを建設するには狭い。
- 当ブログの解釈では「茨木ビル」+「市営駐車場」+「西口広場(一部)」の敷地を一体化し敷地面積(約7,700㎡)として開発すると思われる。
- 「阪急茨木駅前ソシオ管理組合」は、区分所有者134人で構成されているので、建替になれば、かなりの住戸が一般分譲されずに、優先分譲されるのではないか?
- また「西口広場」の一部を敷地面積に含めるなら「もと淀川区役所跡地再開発」のように70年の定期借地権となる可能性もあるのではないか?
建築物の整備に関する計画(出典茨木市)
出典 茨木市
項目 | 面積 |
敷地面積 | 7,700㎡ |
建築面積 | 6,700㎡ |
延床面積 | 65,000㎡ |
容積対象面積 | 43,500㎡ |
容積率 | 約565%(当ブログ試算) |
用途 | 商業業務・住宅 |
当ブログの解釈では「茨木ビルの建替分」+「超高層マンション」の合計と思われる。たたし、パース(完成予想図)を見ると、「茨木ビル」の跡地の建物はかなり小さい。したがって、延床面積のほとんどは「超高層マンション」のものと思われる。
スケジュール
フェーズ | 時期 | 整備エリア |
フェーズ1 | 10年後 | 西口整備 |
フェーズ2 | 20年後 | 東口整備 |
フェーズ3 | 30年後 | 完成形としては、西口を歩行者空間とし、バスなど交通機能を東口に集約 |
フェーズ3(30年後)の西口広場のイメージ(出典 茨木市)
出典 茨木市
出典 茨木市
阪急茨木市駅(2019年3月 筆者撮影)
現在の市営駐車場(築41年 写真の右の赤枠)に、住宅棟を建設すると見られる。ちなみに、市営駐車場の敷地面積は2,273.22㎡、延床面積は5,409.91㎡。茨木市の図面を見ると「市営駐車場」は三角形の変形敷地になっているので、場所は若干違う可能性がある。
阪急茨木市駅西口駅前周辺整備「住宅棟」物件概要(当ブログ予想)
名称 | 阪急茨木市駅西口駅前周辺整備「住宅棟」 |
所在地 | 大阪府茨木市永代町2番19号 |
用途 | 共同住宅 |
敷地面積 | 7,700㎡(茨木ビル等と合計) |
建築面積 | 6,700㎡(茨木ビル等と合計) |
延床面積 | 65,000㎡(茨木ビル等と合計) |
容積率対象面積 | 43,500㎡(茨木ビル等と合計) |
戸数 | 500戸(当ブログ予想) |
階数 | 地上45階程度(当ブログ予想) |
構造 | 鉄筋コンクリート造(当ブログ予想) |
高さ | 150m程度(当ブログ予想) |
建築主 | |
設計 | |
施工 | |
着工予定 | 2025年頃(当ブログ予想) |
竣工予定 | 2030年頃 |
阪急茨木市駅西地区 市街地再開発事業区域
- 「ソシオ茨木」(茨木ビル・永代ビル)
- 茨木市営駐車場
- 駅前広場
項目 | ソシオ茨木 | 茨木市営駐車場 | 合計 | |
茨木ビル | 永代ビル | |||
敷地面積 | 3,963.09㎡ | 1,417.88㎡ | 2,273.22㎡ | 7,654.19㎡ |
延床面積 | 16,990.64㎡ | 4,632.29㎡ | 5,409.91㎡ | 27,032.84㎡ |
「阪急茨木駅前ソシオ管理組合」は、区分所有者134人で構成されている。
永代ビル
茨木ビル
フェーズ1(10年後 西口整備)
- フェーズ1では、主として「西口整備」を行う。
- 東口に医療機能(病院)を導入する。
- 阪急茨木市駅と市役所間の「中央通り」や「東西通り」の空間デザインを整備する。
フェーズ2(20年後 東口整備)
- フェーズ2では、主として「東口整備」を行う。
- 東口の駅前広場を再整備し、バスなどの交通機能を拡充する。
- フェーズ1から引き続き、医療機能(病院)を導入する。
- 茨木市中心市街地への「通過交通」を減少させるため、「茨木寝屋川線」などを整備し迂回させる。
- 阪急茨木市駅と市役所間の「中央通り」にゆとりある「歩行者空間」を確保し、自動運転も導入する。
フェーズ3(30年後 将来形)
- フェーズ3は、最終段階の仕上げとなる。
- 西口を歩行者空間とし、駅前交通機能を東口に集約する。
- 阪急茨木市駅と市役所間の「中央通り」を歩行者空間化する。
アクセス
当ブログ調べだが、2020年6月現在、建設予定地の容積率は600%、高さ制限は43mとなっている。したがって、高さ制限150mまで緩和する必要があるのはないか?
そのためは、行政手続きが必要と思われるし、これから「茨木市民の合意形成」をする段階と思われる。