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兵庫県庁舎「1号館・2号館」2026年度解体着工、2029年度緑地化完了【JR元町駅】

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写真AC

兵庫県は、2026年度に兵庫県庁舎「1号館・2号館」の解体に着工し、跡地を2029年度中に緑地化する予定。

但し、緑地として利用するのは暫定的なもので、将来的には再開発の可能性もある。

2025年度から、1号館と2号館の機能を「3号館」「兵庫県公館」「生田庁舎」に分散して移転させる。

さらに、勤務する職員3,000人の6割をリモートワークとし、出勤する職員は4割の1,200人とする。

2019年時点で建替え費用は650億円とされたが、現時点では1,000億円を超えるとされるため、できるだけ新庁舎を建設しない方針と思われる。

参照 神戸新聞

 

出典(兵庫県)

 

兵庫県公館(筆者撮影)

 

出勤人数1,200人

勤務する職員3,000人の6割をリモートワークとし、出勤する職員は4割の1,200人とする。

一般的なオフィスの場合、従業員1名当たりの床面積は10㎡なので、1200名×10㎡=12,000㎡あれば十分と思われる。

 

神戸市役所新2号館

神戸市役所は新2号館を建替え中であり、6階~14階にオフィス(床面積22,300㎡)を設置する計画であり、ここに兵庫県庁が入居すればいいのではないか?

距離的に神戸市役所と兵庫県庁舎が近いことは、両者の連携というメリットがあると思う。

 

新神戸コトノハコ

新神戸の商業施設「コトノハコ」の延床面積は40,200㎡、店舗面積17,700㎡なので、県庁舎として十分利用できるのではないか?

 

三井住友銀行 神戸本部ビル

旧太陽神戸銀行の本店で、地上18階建・延床面積約38,800㎡で、立地や規模から考えて、県庁舎として利用できると思う

 

神戸市役所新2号館

出典 オリックス不動産

神戸市は、三宮の神戸市役所2号館を「24階建・高さ125m・延床面積約7.3万㎡」の超高層ビルに建替える。

 

出典 神戸市

フロア 用途 床面積
16階~24階、8階一部 ホテル(客室面積40㎡以上) 18,100㎡
6階~14階 オフィス 22,300㎡
地下1階~地上5階 市庁舎 15,400㎡

(1F 市民利用空間 約570㎡)

地下1階~地上2階 商業施設(飲食・物販) 2,700㎡

2022年6月(筆者撮影)

名称 神戸市役所 新2号館
所在地 神戸市中央区加納町6丁目5番1号
敷地面積 4,889㎡(旧市役所2号館跡地のみ)

神戸市役所本庁舎敷地全体は9,512.87㎡

階数 地上24階・地下2階
高さ 125m
建築面積 約4,300㎡(1号館等、同一敷地の施設を含む)
総延床面積 約73,000㎡(1号館等、同一敷地の施設を含む)
構造 鉄骨造・鉄筋コンクリート造
建物構成 行政機能(市庁舎、市民利用空間)
民間機能(ホテル、オフィス、商業施設)
事業者(代表企業) オリックス不動産株式会社
事業者(構成企業) 阪急阪神不動産株式会社

関電不動産開発株式会社

大和ハウス工業株式会社

芙蓉総合リース株式会社

株式会社竹中工務店

安田不動産株式会社

事業者(協力企業) 株式会社日建設計
落札価格 約110億円(総事業費は300億円以上)
事業契約締結 2022年12月
着工予定 2025年
竣工予定 2028年
開業予定 2029年

 

以下は過去記事

完成予想図(出典 兵庫県)

兵庫県は、JR元町駅周辺に点在する「本庁舎1号館」「2号館」「議事棟」「県民会館」「西館」「別館」などが老朽化し、耐震性の問題もあるため大規模な再整備を計画している。

2019年9月3日、兵庫県は「隈研吾氏建築都市事務所」など3社をこの再整備事業の事業協力者に選定した。

順調にいけば、2025年に「行政棟(1号館跡地)」が完成し、その後2030年にかけ建物が順次完成することになる。

事業費は、「兵庫県新庁舎」と「県民会館」の再整備だけで650億円~700億円、全体ではさらに費用が増加すると思われる。

引用・参照 兵庫県

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk50/documents/teiangaiyou.pdf

 

出典(兵庫県)

 

出典(兵庫県)

兵庫県の基本計画では、兵庫県警東側駐車場に「県民会館」を移設することになっていたが、今回のプロポーザル案では県民会館は現所在地での建替えとなっている。

現在の兵庫県庁舎「1号館の別館」の位置に「新庁舎(行政棟)」が建設されると思われる。

 

出典(兵庫県)

左が「新庁舎(1号館跡地)」、右が「にぎわい交流施設(2号館跡地)」

新庁舎(1号館跡地)に、現在の1号館と2号館を集約する。3号館はそのままとなるようだ。

県民会館は高層化されると思われる。個人的な予想では、大阪のフェスティバルタワーのように低層部に「ホール」を設置し、中高層階は「にぎわい交流施設」になる可能性があると思う。

 

兵庫県庁再整備プロポーザル案

現在 プロポーザル案
1号館 行政棟(1号館と2号館を集約)
2号館 にぎわい交流施設(2号館跡地)
3号館 3号館(現状維持)
県民会館 にぎわい交流施設(県民会館跡地)
県警東側駐車場 議事棟

 

プロポーザル事業者

  • 隈研吾建築都市設計事務所
  • 昭和設計
  • ウエスコ設計

JR元町駅から諏訪山公園に至る南北の動線を「まちのシンボル軸」と位置づけ、県公館、相楽園などの豊かな緑を活かした魅力的な歩行者空間の整備を検討する。

JR元町駅周辺地区の再整備は、兵庫県庁舎再整備完了の2030年以降になる可能性がある。

アクセス

神戸市のヴィーナステラスからの眺望景観形成誘導

神戸市はヴィーナステラスからの眺望規制を条例化しようとしており、三宮駅周辺では高さ130m程度になると予想されている。

JR元町は、三宮よりもヴィーナステラスに近いため、三宮で予想される130mの高さ制限よりも低くなる可能性もある。

今後、神戸市と兵庫県の調整が課題となるかもしれない。

 

コメント

JR元町駅北側に点在する兵庫県庁舎などを再整備し、さらもJR元町駅周辺から「相楽園」まで歩行者空間を整備する。

全体の事業費1,000億円以上の大規模な再開発事業になると思われる。

神戸には「メリケンパーク」などの観光資源があるが、JR三ノ宮駅からアクセスが悪く成功しているとは言い難かった。

JR元町駅周辺はアクセスもよく再開発されれば、元町の復活につながるかもしれない。

神戸市の中心は「三宮」と思っていたが、「元町」の存在感が大きくなる可能性もある。

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