2006年に開業した「大阪メトロ 今里筋線」は、大阪市の東部「今里駅と井高野駅(いたかの)を南北に結んでいる。
井高野駅は今里筋線の北の始発駅で、大阪市東淀川区に立地する。
はたして、どんなところなのか?
実際に行って見ました。
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大阪メトロ 今里筋線 概要
路線長 | 11.9km |
軌道幅 | 1,435mm |
駅数 | 11駅 |
車両数 | 4両(ホームは最大6両) |
最高速度 | 70km/h |
開業 | 2006年 |
事業費 | 2,718億円 |
1日輸送人員 | 約66,000人 |
営業収支 | -47億円 |
路線図(出典 大阪市)
車両は4両編成で、各駅にホームドアが設置されている
車内は御堂筋線の車両よりも小さい。
井高野駅周辺には、商業施設もなく、大阪市営住宅があるだけ。
別方向も大阪市営住宅が多い。
アクセス
コメント
始発駅の「井高野駅」では、中国語をしゃべる乗客が複数、乗車してきた。
次の「瑞光四丁目駅」では、大阪経済大学の学生が多く乗車してきた。思ったより乗客が多い。
今里筋線の事業費は2,718億円と高額だが、なぜこれだけ高額になったのか実際に乗ってみてなんとなくその理由が分かった。
例えば、御堂筋線は、淀川手前で地上に出て橋で渡る。しかし、今里筋線は淀川を地下路線のまま超える。淀川の地下深くの工事になるので、事業費が高くなったと思われる。
今里筋線延伸構想
現在、今里筋線を南に「今里駅~湯里六丁目(約6.7km 1,300億円)」延伸する構想がある。
しかし、採算的・利便性から言うと北に延伸する方がいい。
というのは、北に約2km延伸すると、JR京都線「岸辺駅」や阪急京都線「正雀駅」に接続できるからだ。
大阪市営地下鉄時代、大阪市は私鉄が大阪市内に延伸することを拒否した。すると、逆に私鉄は、大阪市営地下鉄が大阪市外に延伸することに反対した。
そのため大阪メトロ御堂筋線は江坂駅(吹田市)までで、江坂駅(吹田市)から千里中央駅(豊中市)までは「北大阪急行」と別会社になった。
今里線を北に延伸するとJR岸辺駅に接続できるが、JR岸辺駅は吹田市になるので、大阪市営地下鉄時代は延伸できなかったと思われる。
しかし、大阪市営地下鉄は民営化し「大阪メトロ」になったので、JR岸辺駅まで延伸してもいいのではないか?
ただ、JR岸辺駅に大阪メトロが延伸すると混雑は緩和するが、JR利用者が減少する可能性もある。
JRにとってはデメリットのように思えるが、JR岸辺駅の拠点性が高まれば、JRにもメリットがある。
一時的にJRの利用者が減少しても、混雑緩和すれば、再び利用者は増加するのではないか?