2018年10月13日(土)に、伊丹空港の着陸機が以前よりも低い高度で空港に進入しているという記事を書いた。
2018年10月15日(月)12時に神戸航空管制部での運用を中止し、従来の那覇分室で航空管制を行うようになった。
2018年10月16日(火)現在、飛行機の高度は以前と同じに戻った。
はたして、神戸航空交通管制部のシステムトラブルと関係があるのか?
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航空管制と飛行機の高度(時系列)
2018年10月1日 | 神戸航空管制部の新システム運用開始 |
2018年10月13日 | 新大阪駅上空で900ft(270m)に高度低下 |
2018年10月15日12時~ | 那覇分室の従来システムによる運用に戻す |
2018年10月16日 | 新大阪駅上空で1,000ft(300m)に戻る |
2018年10月13日(土)
10月13日 JAL機 新大阪駅の高度「903ft(275m)」
10月13日 ANA機 新大阪駅の高度「884ft(269m)」
2018年10月16日(火)
10月16日 JAL機 新大阪駅の高度「1,042ft(317m)」
10月16日 ANA機 新大阪駅の高度「1,019ft(310m)」
コメント
前の記事で、2018年10月13日(土)の伊丹空港着陸機の高度低下の理由を下記のように推測した。
(1)飛行機は、高度が低いと騒音は大きくなるが、飛行機が低騒音化したため高度を下げることができた。
(2)羽田空港では2020年に都心上空ルートを開設する。そのための準備として「高度と騒音の実験」を伊丹空港でしている。
(3)2018年10月9日から神戸航空交通管制部が運用開始し、高度の変更があった。
(4)ILS(計器着陸装置)を更新したら進入角度が変更になった。
(5)新大阪付近の建物の高さ制限を30m高くするため、逆に飛行機の高度を30m下げて大丈夫か確認するため。
これらの原因の中で、(5)の「新大阪駅の高さ制限を緩和するため」と予想していたが違っていたようで、(4)の「神戸航空交通管制部の新システム」に関係があるのではないか?
2018年3月撮影(新大阪駅上空)
新大阪夫人の高度は推定1,000ft(300m)。もし、システムトラブルで100ft(30m)高度が低下していたとしたら、かなり怖いことだと思う。
もっと言うと、伊丹空港周辺には住宅地が多く、極めて深刻な事態だった可能性がある。
航空管制のスケジュール
国土交通省は、2018年10月1日に神戸航空交通管制部を発足させ、新システムによる運用を開始したが、10月15日12時より、那覇分室の従来システムによる運用に戻した。
今後、新システムを見直し、2018年内に神戸航空交通管制部の運用再開を目指す。