2017年の関西3空港の年間利用者数は4,661万人(国際線+国内線)となった。
関西エアポートは関西3空港で合計5,000万人の利用者数を目標としており、このままで推移すると2年~3年後に達成できると予想される。
2017年(1月~12月)関西3空港利用者数(当ブログ集計)
空港名 | 合計 | 国内線 | 国際線 |
関西空港 | 2,798万人 | 684万人 | 2,113万人 |
大阪空港 | 1,559万人 | 1,559万人 | 0 |
神戸空港 | 304万人 | 304万人 | 0 |
3空港合計 | 4,661万人 | 2,547万人 | 2,113万人 |
2017年(1月~12月)首都圏2空港利用者数(当ブログ集計)
空港名 | 合計 | 国内線 | 国際線 |
羽田空港 | 8,526万人 | 6,836万人 | 1,689万人 |
成田空港 | 3,863万人 | 754万人 | 3,109万人 |
2空港合計 | 12,389万人 | 7,590万人 | 4,798万人 |
スポンサーリンク
関西空港
2017年1月28日 LCC専用ターミナル2に国際線ターミナルが増設され国際線LCC客がが増加した。
現在、関空ターミナル1は国際線利用者の増加により国際線ゲートが混雑しているため、国内線ゲートの一部を国際線に変更する大規模改修が計画されている。
関空T1ゲート数
- 関空ターミナル1全体 41ゲート
- 国際線専用ゲート 30ゲート
- 国際線・国内線供用 2ゲート
- 国内線専用ゲート 9ゲート
関空ターミナル処理能力
ターミナル | 処理能力(合計) | 国内線処理能力 | 国際線処理能力 |
T1 | 2,500万人 | 1,300万人(開業時) | 1,200万人(開業時) |
T2 | 835万人 | 550万人 | 285万人 |
合計 | 3,335万人 | 1,850万人 | 1,485万人 |
伊丹空港
伊丹空港は現在ターミナル改修工事を実施しており、2018年4月18日に部分開業し、到着口が1か所に集約された。全体の完成は2020年の予定。
神戸空港
現在、神戸空港にはスカイマークとANAグループが就航している。スカイマークが好調で2017年初めて年間利用者数300万人を突破した。
しかし、1日の発着枠が60便(30往復)なので、これ以上の大幅な増加は難しい。
2018年4月より、関西エアポートの子会社が神戸空港を運営する。
コメント
関空の設計上の処理能力は3,335万人で、これに伊丹空港の約1,500万人、神戸空港の約300万人を合計すると、5,135万人となる。
関西エアポートの「3空港で5,000万人」という目標は、3空港の現行ターミナルの処理能力の上限から設定されたと思われる。
その上限に2年~3年後に達すると予想される。そうなると、空港の処理能力がネックとなって、訪日外国人が増加しない可能性がある。
その解決策としては、関空2期島に新ターミナルを建設するのが合理的だ。
関空2期島新ターミナルの規模は関空ターミナル1と同じ2,500万人規模の場合、費用は全体で2,000億円と予想される。
そのため、建設されれば、利用者を増加させないと赤字になる可能性がある。
もし、神戸空港や伊丹空港を拡張して利用者を増加させた場合、将来的に関空2期島ターミナルを建設しても、関空利用者が思ったほど増加しない可能性がある。
したがって、神戸空港、伊丹空港については大幅な拡張の可能性は低いと思われる。