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京阪HD 京阪中之島線「中之島駅」から大阪メトロ中央線「九条駅」まで延伸計画の今後を予想

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出典 大阪市

2024年4月、京阪ホールディングスは京阪中之島線(天満橋―中之島)を大阪メトロ中央線「九条駅」まで約2kmの延伸をIRが部分開業する2030年秋までの開業を断念した。

建設費の高騰やIR事業者の「解除権」が2026年9月まで3年延長されたことから、着工を決断するにはリスクがあると判断した。

その後、2024年9月6日付けで、大阪IR株式会社と大阪府・市は「解除権」が失効したことを確認する文章を公表した。

参照 大阪府PDF

しかし、京阪HDの動きがないので、当ブログで予想してみました。

ちなみに、京阪HDは延伸について2023年度中に結論を出す予定だったが、2023年12月に結論を見送していた。解除権の期限である2026年9月を過ぎた2026年10月以降に最終的な判断を行う方針だった。

 

当ブログの予想

京阪HDのセグメント別売上高(2024年3月期)

京阪HDの全体売上高は約3,021億円(2024年3月期)だが、京阪電鉄の旅客収入は人口減少やリモートワークの普及で減少している。

京阪電鉄としては、旅客収入を維持するため、通勤客以外に「観光客」を取り込む必要がある。そのためインバウンドの富裕層の利用が見込まれる「大阪IR(夢洲)」への延伸を検討していると思われる。

したがって、京阪中之島線(天満橋―中之島)を大阪メトロ中央線「九条駅」まで約2km延伸する計画の本当の目的は「大阪IR(夢洲)」への直通運行、つまり大阪メトロ中央線への直通乗り入れだと思う。

大阪メトロ中央線「九条駅」(北側)

大阪メトロ中央線「九条駅」は高架駅で、両側に阪神高速道路(高架)があるため相互乗り入れは困難と判断したのだろう。

当ブログが思うに、京阪HDは大阪メトロ中央線へ乗り入れ「大阪IR(夢洲駅)」まで直通運行できる目途が立たないと、大阪メトロ「九条駅」への延伸への延伸も着工しないと思う。

また、京阪「中之島駅」直結の「中之島5丁目再開発計画」が始動しており、中之島に集中的に投資した方が資本効率がいいと判断した可能性がある。

 

大阪メトロ中央線「朝潮橋駅」まで5km延伸か?

上記のように、大阪メトロ「九条駅」への直通乗り入れは困難と思われる。

しかし、大阪メトロ中央線「朝潮橋駅」の東側で阪神高速道路とルートが分かれるので、「朝潮橋駅」の西側なら乗り入れできると思う。

したがって、大阪メトロ中央線「朝潮橋駅」付近で、京阪中之島線を乗り入れできる目途がたった段階で、大阪メトロ中央線「九条駅」までの2km延伸に着工し、その後、「朝潮橋駅」までの3kmを延伸するのではないか?

この予想では、夢洲へ直通運行できるのは2040年以降になると思われる。

 

京阪中之島線延伸(二段階)計画(当ブログ予想)

第一段階  :京阪中之島線「中之島駅」から大阪メトロ中央線「九条駅」まで2km延伸

第二段階  :大阪メトロ中央線「九条駅」から大阪メトロ中央線「朝潮橋駅」まで3km延伸

区間 距離 整備費用 建設期間 完成予定
中之島駅~九条駅 2km 1,000億円 5年 2035年以後?
九条駅~朝潮橋駅 3km 1,500億円? 7年~10年? 2042年~2045年?
合計 5km 2,500億円? 12年~15年? 2042年~2045年?

 

大阪メトロ「九条駅」付近の調査

大阪メトロ中央線「九条駅」(東方向を撮影)

京阪中之島を大阪メトロ中央線「九条駅」に乗り入れるにあたって最大の懸念は、大阪メトロ中央線「九条駅」の両側に「阪神高速道路16号(大阪港線)」があることだ。

そこで、現地で、相互乗り入れできるか調査してみました。

結論から言うと、「阪神高速道路16号(大阪港線)」の出入口の車線を撤去・移設すれば、相互乗り入れは可能と思われる。

しかし、阪神高速の出入口を撤去・移設することは、かなり困難だと思う。

個人的な予想だが、京阪中之島線を大阪メトロ中央線「九条駅」で相互乗り入れする可能性は低いと思う。

出典(阪神高速)

大阪メトロ中央線「九条駅」(東方向を撮影)

写真の真ん中は大阪メトロ(上下線)、両側は阪神高速道路16号(大阪港線)。

「九条駅」の東側には、大阪メトロ中央線と阪神高速の間に上下線とも「1車線」分の空間がある。

この空間を利用すれば、京阪中之島から大阪メトロ中央線に乗り入れできる可能性はあるが、撤去はかなり難しいと思う。

「九条駅」の東側の高速の出口「下り九条出口」:上空に隙間がある

「九条駅」の東側の高速の入口「上り本田入口」:上空に隙間がある

京阪合流線の勾配

当ブログ予想では、中央大通の川口1交差点付近から京阪線は地上に出て、大阪メトロ中央線に合流すると予想される。

川口1交差点から大阪メトロ「九条駅」の手前、約600m地点で合流すると予想される。

仮に勾配が28‰(1,000mの距離で高さ28m)ならば、距離600mで約17mの高さに到達できる。

したがって、勾配から考えても、京阪中之島線の大阪メトロ中央線への乗り入れは技術的には可能と予想される。

しかし、高速道路の進入路2本を撤去・移設するなら費用は数百億円、工期も10年かかると予想され、現実的には「九条駅」への直通乗り入れは困難だと思う。

 

中之島5丁目地区地区計画

2023年10月(南東から撮影)

名称 中之島五丁目地区地区計画
所在地 大阪市北区中之島五丁目
開発面積 約 9.6 ha(A地区+B地区+C地区)

出典 大阪市

全体の開発面積は約9.6haで、(A地区:約4.1ha)(B地区:約4.8ha)(C地区約:0.7ha)の3地区に分けて開発する。

出典 大阪市

仮に容積率が1,000%まで緩和されると既存のグランキューブ大阪や住友病院を含む合計の延床面積は100万㎡という大規模開発になる。

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