出典 神戸市
神戸市は、2024年4月18日に開業する神戸空港の新「第2ターミナルビル」と周辺の建設費283億円を負担する。
当初は、ターミナルの空港施設利用料や賃料から建設費を償還する予定だった。
しかし、神戸市は指定管理者制度を導入した。
当ブログの理解では、神戸市が指定管理料として年間約13億円(5年で最大約78億円)を「関西エアポート神戸」に支払うと思う。
また、空港施設利用料や賃料も「関西エアポート神戸」の収入になるのではないか?
当ブログの理解が正しければ、神戸市は国際化費用283億円+78億円(5年間)=361億円を負担することになる。
ちょっと信じがたいスキームなので、当ブログの解釈が間違っている可能性もある。
以前の記事にも軽く書いたが、オールドメディアが全く報道しないので、改めて「神戸空港国際化費用の償還」に絞った記事を書きました。
引用 神戸市PDF
2024年11月27日、指定管理者は「関西エアポート神戸株式会社」に決定した
指定管理者制度とは
公の施設の管理業務を、地方公共団体が指定する団体(指定管理者)に管理を代行させる制度。
指定管理者は、条例の定めるところにより、施設の利用料金を自己の収入として徴収することができる。
施設の管理経費の一部を利用料金で、残りを指定管理料(地方公共団体からの支出金)で賄う。
2025年度の指定管理料は約13億円(1年)とされ、当ブログの解釈では「神戸市からの支出金」の可能性がある。
ちょっと信じがたいが、神戸市は神戸空港の国際化費用として283億円を負担し、さらに年間13億円を「指定管理者(関西エアポート神戸)」に支払うのだろうか?
神戸市が債務負担する行為「債務負担行為」は5年間で約78億円となっている。
さらに、空港施設利用料や賃料も「関西エアポート神戸」の収入になるのではないか?
当初計画では、ターミナルの空港施設利用料や賃料から建設費を償還する予定だったが、逆に神戸市が「指定管理者(関西エアポート神戸)」に毎年13億円を支払うことになるのではないか?
上図から既存の「第1ターミナル」の東側に「駐車場」が新設されると思われる。
空港名 | 神戸空港 |
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指定管理者 | 関西エアポート神戸株式会社 |
指定期間 | 2025年4月1日~2030年3月31日(5年間) |
債務負担行為 | 期間:令和6~11年度 限度額:7,776,000千円(約78億円) |
指定管理料 | 1,299,000千円(約13億円)令和7年度 |
指定管理の範囲 | ・新ターミナルビル ・空港基本施設・車両通行帯(コンセッション対象範囲を除く部分) ・新設駐車場 |
神戸空港(筆者撮影)
施設名 | 神戸空港「第2ターミナルビル」 |
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所在地 | 神⼾市中央区神⼾空港1 |
延床面積 | 18,700㎡(当初17,000㎡) |
階数 | 2階建 |
建設費 | 150億円(全体283億円) |
供用開始 | 2025年4月18日 |
ロビー機能 | ロビーでは、搭乗手続きのスムーズ化、送迎者の待機場所の確保、総合案内機能、両替所などのサービス機能を配置するとともに、山・海を望む賑わい施設を配置 |
国内線エリア機能 | 搭乗者のスムーズな保安検査、空の旅の始まりを心地よく過ごせる搭乗待合室、商業施設、手荷物受取所などを配置 |
国際線エリア機能 | 国内線エリアの機能に加えて、スムーズな出国審査、入国審査を行うことができる施設を配置 |
その他機能 | 国際線に必要となる出国・入国審査のためのCIQ事務所、運航する各航空会社の事務所、建物に必要な機械室等を配置 |
神戸空港(筆者 撮影)
神戸市議会は2022年12月5日、2030年ごろの国際化が決まった神戸空港の新ターミナルなどの整備について、市税投入を認める決議案を可決した。
引用 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20221205/k00/00m/040/097000c
第2ターミナル単体の建設費は当初計画の90億円から150億円に増額されるが、全体の事業費は283億円と当初計画と同じ。