なぜ、神戸の都市再開発は遅いのか?(仮称)JR三ノ宮新駅ビル2029年竣工

神戸・三宮駅前(2022年6月撮影)

神戸市のJR三ノ宮駅前では旧三宮ターミナルビルは、(旧三宮ターミナルホテル190室+旧三宮OPA)は2018年3月に閉館し、2019年から解体工事が開始された。

しかし、3年後の2022年になっても、新しいビルは建設されておらず、再開発ビルの完成は2029年度になる。

結局、解体開始から10年後の完成になる。一般的には解体に2年、新築に3年の5年くらいで完成できる工事だが、なぜ、神戸だけ10年もかかるのだろうか?

参照 関西テレビ「神戸市 周辺都市より遅れた再整備

JR三ノ宮新駅ビル(仮称)物件概要

出典 JR西日本

(高さ160m・地上32階建・延床面積約10万㎡・2029年度竣工予定)

 

出典 神戸市

2021年2月の神戸市の「都心エリアの再整備計画に関する検討会議とりまとめ」によると、神戸市中心市街地を4つのゾーンに分け、それぞれのゾーンをつなぐ「回遊ネットワークの形成」を今後の再開発の方針としている。

  • 三宮駅周辺ゾーン(えき=まち空間)
  • 市役所周辺ゾーン(港都交流拠点)
  • ウォーターフロントゾーン(西ゾーン・中央ゾーン・東ゾーン)
  • (元町)県庁周辺ゾーン(山手グリーンフロント)

 

当ブログの考察

例えば、三宮駅前に延床面積20万㎡の巨大ビルができれば、駅ビル内で買物・食事・宿泊・仕事が完結する。

神戸市は、駅ビルの外を利用者が回遊することが少なくなると懸念しているのではないか?

そのため、三宮駅再開発よりも、ウォーターフロントなどの開発を優先しているのではないか?

実際、ウォーターフロントには水族館「アトア」が2021年に開業しており、2024年に神戸アリーナが開業する予定になっている。

一方、JR三ノ宮新駅ビルは2029年度完成予定でウォーターフロントよりも遅れる。また、神戸市役所2号館跡地も2027年度以降に完成する予定で、やはり三宮駅周辺の再開発は遅いと言わざるを得ない。

神戸市としては、三宮駅という「点」の開発ではなく、三宮~元町~ウォーターフロントという4つのソーンを「面的」に開発しようとしているのではないか?

 

2029年の予想

2029年にJR三ノ宮駅新駅ビルか完成する前に、2025年の大阪・関西万博は終了し、2028年にはJR大阪駅北側の「うめきた2期エリア」の再開発が完了している。

そのような状況で、JR三ノ宮新駅ビルが完成しても、神戸経済を復活させることはできるのだろうか?

しかも、JR三ノ宮新駅ビルのオフィス賃貸面積は合計6,000㎡、ホテルは250室(ヴィスキオが有力)、商業施設の店舗面積は19,000㎡とかなり小さい。

ちなみに、梅田三丁目計画(旧大阪中央郵便局・40階・高さ188m・延床面積約23万㎡)は2024年に開業予定で、オフィスフロアの1フロアの床面積は4,000㎡、高層階にマリオット・オートグラフ コレクション ホテル客室数418室が入居予定。

 

JR三ノ宮新駅ビル(仮称)物件概要

出典 JR西日本

名称JR三ノ宮新駅ビル(仮称)
高さ160m
階数地上32階・地下2階・塔屋2階
敷地面積8,600㎡
延床面積100,000㎡
31階レストラン
18階~30階ホテル250室(ヴィスキオが有力)
12階~17階オフィス6,000㎡(賃貸面積)
地下1階~地上11階商業施設19,000㎡(店舗面積)
着工2023年度
開業2029年度
事業費500億円

 

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